マラソン駅伝のテレビ中継では、画面に5キロごとのラップタイムが表示されます。
この計測は、選手一人ひとりに発信器用のICチップが装着されていることでおこなわれています
ICチップは、大会によってシューズの紐にくくりつけたり、ゼッケンの裏に装着したりしています。
ランナーが走ると、計時時点に置かれた電波受信機が、ICチップに入力された個人情報を読み取り、タイムが瞬時に計測されるという仕組みになっています。
そのデータは、通信システムによって集計センターに送られるとともに、テレビ局にも情報が送られ、瞬時にして画面に表示されるというわけです。
この方法なら、市民マラソン大会などで、数十人の選手がほぼ同時に計時地点を通過しても、漏れなく通過タイムやゴールタイムを計測できます。
ちなみに、マラソンの正式タイムは、号砲が鳴ってからゴールするまでです。
市民マラソンのように参加者が多く、号砲が鳴ってからスタートラインに到達するまでに数分かかったとしても、正式記録は号砲が鳴ってからゴールまでのタイムです
ただし、最近は、ICチップを導入することで、スタートライン通過後からゴールまでの実質タイムを測定することも可能となっています。