kukuriの日記

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【チヨたん】

2020-10-26 02:29:42 | 日記



チヨたんが死んだ。
95才。
胆嚢炎が悪化して入院中だったが、今朝亡くなったと家族から連絡が入った。

フンフンと、小さな声をいつも出していて、姿が見えなくてもその声で近くにいる事が確認できた。

小さくて
目が大きくて
『困った困った…』が口癖で、
字は読めてないけど、綺麗な写真や絵が乗ってる本が好きで、
ずっと眺めてる人だった。

本当ならチヨさんとお呼びしないといけない。
でも、小さくて5歳児みたいに可愛らしかったので、私は“チヨちゃん”とか、“チヨちゃま”とか、“おチヨさま”とか“チヨたん”とか、さまざまな呼び方をしていた。

チョンチョンチョン、
チョチョンがチョン♪

レクリエーションで覚えたのか、ずっとそのリズムを口ずさんでいた。
起きてから寝るまで、ずっと。

たまに耳障りになる事もあって、イライラする時もあった。
いけないんだけどね。

冷たく言ってしまう時もあった。
悲しい顔をさせてしまったことを後悔した。


チヨたんは、
たいそうなお嬢様だったようだ。
品が良く、穏やかな人だった。

高齢者施設だから、
いつ亡くなってもおかしくないんだけど、
でも、
やっぱり亡くなると寂しい。

私が入社してからずっとお世話をさせて貰った。
だから余計、情が絡んでしまってるのかもしれないが、
寂しくて涙が出る。
気丈にしなくてはならないのだけど………。

ただいま夜勤中なのですが、
そろそろ丑三つ時になる。

この施設は
昔からあからさまなホラー現象がおきる。
ただし、引き合わないとそれは体験できないけど。

誰も居ないホールから
ギギギーと大きな音がした時は、びっくりして確認したが音の出るモノは無く、確認すると音は止んだ。
電気を消してホールを去ろうとすると、またギギギーっと鳴るのだった。

明るくなるまでホールには近付かなかった。
さすがに怖い。

亡くなった利用者様が挨拶に来たりね

防犯カメラ越しにしか見えないけど、数え切れないオーブがブンブン舞ってるしね(||゜Д゜)


チヨたんは
きっと今はお家に帰ってるかもね。

施設暮らしになると、亡くなってからしか家に帰れない。
私はその辺が悲しくてむなしくなるんですよね。

わかってますけどね。
家族だって大変なのは重々わかってますが、家で死ねないのが当たり前になってしまった。

家族と離れて
家から離れて
もう一緒には暮らせない。

なんか理不尽だよ。
なんかすっきりしないんですよ。
施設に預けるのが当たり前になってるけど、面倒みれないレベルじゃない人まで施設にいる。

これじゃあ本当に必要としてる人が入れない。
お金なければ入れない。
必要なのに。

お金がある人は
お金にモノをいわせて預けてる、って人もいる。
しかも一番安い施設探して。

年金の半分以上は家族の懐に。

まあ、さまざまな人がいますw

介護をやっていて思ったことは、施設に入らないで死にたいってことですかね。

手厚いサービスを受けるには“お金”がかかるわけで、最低月20万以上出さないと、それは叶わないと思います。

ちなみにうちの施設は全部込み込みで7万円。
めちゃめちゃ安いでしょ?
で、何故かお金持ちばっかり入ってくる。
ズルイ家族ばっかりで嫌になりますよ。
年金ガッポリ自分たちの懐に入れたいから、面倒みたくないけど死なさないでよ、みたいな感じ。
死ねば年金は入らないからね。

このくらいの年代の人は年金高いから、殆どが家族が使って、利用者様は着たきり雀みたいに、着るモノさえ、こちらから催促しないと持ってこない。

だから、安楽死や
死ぬ権利を与えて欲しい。

私は施設に入るなら安楽死を選びたい。

自由に死ねる時代が来て欲しい。













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