うたうたかはす

なにもならないができるだけできる音とことばたち

月ムーン

2012-05-11 | B面・そのほか
ぼーっとながめて いいもんだ
月は ふしあな のぞきあな
夜はつらい うらのかげ
あいてもいない 月夜ばかりさ

あいもかわらず ながむれば
落ちてゆきそな 穴ひとつ

夜はひとり わずかばかりの
お酒をちびり やっている

美しい日々

2012-05-11 | unicrock(11 12 20)
ひまもてあました学生 なにをする
本当はとてもいそがしい とか言っている
帰ってこい ニヤッとし
伝えられない時間のことばかり
はなればなれ どうにもなれ 日々送れ
つらいことは闇の中へ
うたをうたう うつうつと

道の 人の 歩道と車道の
流れ おされ そこに流れついた
ろくでもない この世界

きみのことと ぼくのここと
ちがいすぎて 離れすぎて
ぼくは人の 歩道と車道の
波を 風を わけてすすむ つかれるけど どうせなんだな
キラキラのこの世界

さえない男

2012-05-11 | unicrock(11 12 20)
がんばり屋さん 妥協しない
手伝いましょう 逆らえない
きみの根本 きみのズボン たまに短パン あらがえない

配達屋さん 見落とさない
さりげにペタン ぶっ飛ばす軽
ぼくはほんぽう ぼくのこん棒 抜けきれない あんがいそう

甘いなー 甘すぎるだろう かかえこみすぎ ストレスためすぎ
つらいねー ついつい いたしてしまったようだ
いちもくさん


机をバシーン どうだっていいのだ
すかさず撤回 ごめんなさいだ
きみに発奮 きみとスワッピン きみを発見 こんにちは

甘いなー 甘すぎるだろう かかえこみすぎ ストレスためすぎ
つらいねー ついつい いたしてしまったようだ
いちもくさん

だれかのすきな人

2012-05-11 | unicrock(11 12 20)
夏のおわりは今夜 遠いところに来てしまったの
猿猴橋の駅で さんざんまよい 電車にのるの

がたり がたり 停まり動き
いつしかきみの となりにいるの

あの日 きみは なにを みたか
わかることなど ないのだけど
あとできみが 流せなかった
なみだをひとつ かしてあげよう


みんな暮らした家は なにより早く消えたのだけど
あとに残したものは ぜんぜんちがうものだけど

川の流れ 川の流れ
相生橋のその日のながめ

町は 人は あの人たちは
いまはもう いないのだけど
ぼくは ぼくは ぼくはきみの
ことなどなにも知らないのだし

スーパースター

2012-05-11 | unicrock(11 12 20)
来たぜ現代 オレンジの人 夢中のあの娘 追いかけて
いつのまに いつのまにまに考えていたら すぎていた
おもいだせないこと いっぱいあるよね

すごいでっかいビルをよけて ビュンビュンとばすオープンカー
おれはロック ハイボール ビールのんだらおちついた
たばこはなに? ピースまだあるの?

おまえ 彼女のなに? どこで出会い 話をして ねんごろになって
かくすような恋をしているの
たぶん彼女は嫌 あいそわらい たくさんいる男友達のひとり

おれは彼女のトモダチのなかで 一歩抜きん出ているのさ
こればっかりは変えられないのさ
たぶん彼女も好き そんなおれに夢をうつし ぜんぶあずけて

ひとまずどう? そこらのカフェーで 仲よく一杯のもうかねえ
お金はもつよ たくさんあるよ そして払うよ 昔のマネー

オヤスミノウター

2012-05-11 | unicrock(11 12 20)
めいわくだったらあやまるけれど
だいたいのこと どうでもないさ
ほんとうはどうだかしらないけれど
なんだなそれは それでいいだろ

すこし泣いたあなたと 手をつないで歩きたいだけ
今は青 あとで緑 今夜そっと おやすみを


よごれたズボンも使ったタオルも
いっしょにいれて まぜてしまおう
おつかれさまや おやすみなさいも
言わないほうがよかったか

愛のうたをえらんで おとなになったつもりになって
いつかイエロー まぜて緑
ひとり ねむり 夢をみた

高校生のホープ

2012-05-11 | unicrock(11 12 20)
毎日ぼくは 立派になるために
課題をこなします 部活もしています

大好き きみを毎日みています
電車もおなじです となりのクラスです

あのね そのねの 話をしよう
そうだね そうだねーとあいづち うちましょう
ふれあいましょう


ときどきぼくは 悩んでくるしんで
寝込んでしまいます トップは辛いです

朝と夜は何がちがう?
どうだ今日は このへんにしましょう
忘れてしまいましょう

あのね そのねの 話をしよう
そうだね そうだねーとあいづち うちましょう
ふれあいましょう

踏切

2012-05-11 | unicrock(11 12 20)
最後の話はいつ どこで 何 していたの
遠くで踏切の音 1時間に4本 暑い夏

ブラックの つめたいの 氷入れてよお

拾ったぬいぐるみ もう ずいぶんあるなー 誰が落としたの?
あたりで せみ鳴いている かえる鳴いている むせかえる あぜ道の踏切

なんでこう からからに焼けたんだろう

踏切 遮断機 信号は青 晴れて青 ひとりだよ
むこうに道 やはりいなか道 高い音 遠くで音 電車の音 いまかいまかと
かばんの水筒にお茶 今 飲もうかな どうしようかな
ところでずいぶん電車待ったね まだ来ないかな 早くないかな
急いでいるのにな もう 行こうかなあ

あなたの残した くちびるを さわった

ライオン

2012-05-11 | unicrock(11 12 20)
広大な大地だ 絶対の自然を
軽快なリズムで あいまいにはしたくない

問題は山積 我を張ったらおわりだ
そういってもこのごろ 耐えられない苦痛だ

がおー みちのくの旅 かあさんたずね なくのかねえ
がおー 狩りのくらしを 子分もうせて死ぬのかえ


あんのんなど嫌いだ どうなのかが疑問だ
スリリングなこの世界を 盛り上げるおれの吠えかた

がおおー とどろけ全部
みたことないよ ないのかよ ないのかがおー 今日びはどうだ
おとさたないか おいそれと
がおー かかったせつな
かききったのか けったのか

みなとんび

2012-05-11 | unicrock(11 12 20)
鳥が飛ぶんだよ ゆうゆうと
波がよびかける かすかな声で
潮の満ち引きが時を刻む
広い海原は はるか遠く

空を 空を 飛べないか あの鳥のように


船が行くんだな 海のむこうへ
となりの国か 黄泉の岸辺か

誰かを思い出す 波のまにまに 思い出す

それから どうして
忘れてしまう あわのように


ケンカバッカ

2012-05-11 | unicrock(11 12 20)
開きかけていた 本を閉じたのは
繋がりかけていた 糸をなくしたから
隠し続けていた うそがばれたのは
おれのいいわけを きみが見抜いたから

許してあげない わけを話して
わけを話そう 聞きたくないわ
いつかあなたを 言い負かすまで
もっとおかしな顔ができるまで


疑いの視線 はねのけた右手は
痛くきみのこと 傷つけたようだ

ひどい男ね 弱い女だ
当たり前でしょう ばかじゃないの?
押さず引かずの 幕は上がった
はでな舞台に ありふれた罠

人が来てよ 人が見てよ
だけどふたりは やめられなかった

許してあげない わけを話して
わけを話そう 聞きたくないわ
いつかあなたを 言い負かすまで
もっとおかしな顔ができるまで

ランドスケープ

2012-05-11 | unicrock(11 12 20)
ぼくたちはもっとすてきなこと たとえばずっとすてきな夢
見つづけた 見つづけていたい ひとりはあんまりたのしくないかなあ
わからない

ぼくたちのもっとすてきな国 ぼくらだけのアイデアの町
花が咲き たわわに実った実 毎日が春休みのような日
だったらな

きみたちはもっと楽しいこと たとえば雲にのっかったり
ランドセル 背負って歩く道は毎日同じ 毎日違っては
いけないかなあ

きみたちの先生はおしえるだろう それらはきっと正しいことなのさ
声をあげて のどを枯らしてみても かなわない さっぱりわかんねー
やつなのさ

ぼくたちはもっとすてきな日に 生まれてみてもよかったのだろう
これからはどうなるのかな ぼくたちのためにある明日は
くるのかな

ぼくたちのもっとすてきな国 ぼくらだけのアイデアの町
花が咲き たわわに実った実 毎日が春休みのような日
だったらな