7時を回り、やっと仕事の目処がつき 携帯を見た時には こずちゃんからのかわいそうなメールが入っていた。
「鍵がない」
「寒い」
「おーい」
などなど…。
家に入る鍵がなかったため雨の中玄関で さに凍えながら待っていると言うではないか。
攻めて暖かい所で待つように ツ○ヤ にでも行くことを提案したが傘がないという…。
結局私が残業終わり家に着くまでの2時間 こいちゃんはずっと雨の中 待っていた。
いまだに仕事をしていることに時々罪悪感を感じる私。
こういうことがあると とっても悪いことをした気持ちになる。
急いで帰宅し、見ると服も濡れている。
よほど寒かったのだろう 手はかじかんで真っ赤になっていた。
「いいよ、別に私は大丈夫。仕事忙しいもんね。」
やたらと謙虚なこいちゃんの態度に、更に胸が痛む…。
謝り倒して温泉に連れて行ってあげることを約束したのだが、走っているうちに 普段あまり入ることのない食べ放題のお店に行きたいと言い始めた。
このお店、確かに種類も豊富で美味しいのだがディナーはちょっと金額がお高めのため、伴侶はなかなか家族で入ろうとはしないお店だった。
そのため先ほどまで凍えていたことも忘れてこいちゃん大喜び。
何度も 食事を取りに行き色々な種類を楽しんだ。
しゃぶしゃぶも出来てしまうから取りすぎ注意!
控えめにセーブしながらお料理を運ぶ私とこいちゃん。
しゃぶしゃぶも少しづつ。
残すのは勿体ないもんね…。
卵と絡めて…。
こいちゃんニコニコで何度も料理往復である。
こいちゃんはお茶漬け。
私は鯛塩ラーメン。
デザートも沢山楽しみ
完全なキャパオーバー
けど、不思議と入る!
普段飲まないような種類のお茶も堪能した 。
二人で食後もゆっくりと会話を楽しみ、のんびり帰宅して 浴槽にお湯をたっぷりがあってお風呂に入った。
遅くなってしまった私の事は一切責めず 笑顔を絶やさず楽しそうに時間を過ごしたっこいちゃん 。
寂しい思いをさせているかもしれないけれど、こうやって笑顔を見られるとほっとする。
そして私の元気の源でもある。
ごめんね、ありがとうこいちゃん…。
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