安倍中川のNHKへの「政治介入」の決定的証拠

NHKvs朝日新聞「番組改変」論争「政治介入」の決定的証拠-中川、安部両氏、松尾元放送総局長はこれでもシラを切るのか

安倍中川両議員は、自ら政治的圧力をかけたことを認めていた

2005-10-15 21:55:31 | Weblog

松尾「北海道のおじさん(中川議員をさす)は凄かったですから。そういう言い方もするし、口の利き方も知らない。どこのヤクザがいるのかと思ったほどだ。」…本田「放送中止を求めたのか?」中川「まあ、そりゃそうだ。」 月刊現代9月号に「衝撃スクープ・巨大メディアは何を誤ったか。証言記録を独占入手!NHKvs朝日新聞『番組改変』論争 『政治介入』の決定的証拠-中川昭一、安部晋三、松尾武元放送総局長はこれでもシラを切るのか」と題する記事が掲載された。これによって朝日新聞のスクープが正しかったことがはっきりした

作者は元共同通信記者でジャーナリストの魚住昭氏(うおずみ・あきら氏=1951年生まれ。共同通信に入社、87年から司法記者クラブに在籍し・リクルート事件などの取材にあたる。96年フリーに。主な著書に『特捜検察』『渡邊恒雄メディアと権力』、『沈黙のファイル』(共著)など)だ。

 この記事には、冒頭に記載したとおり、朝日新聞本田記者と松尾NHK放送総局長(当時)、安倍晋三、中川昭一両議員とのやりとりが、録音したものを再現したとしか思えないほど詳細に記載されている。そして、そのやりとりのなかで、安倍中川は松尾に圧力をかけたことを「自白」し、松尾も圧力を受けたことを認めている。しかし、NHKの偏向した報道で、安倍・中川議員がNHK関係者に会ってすらいないかのような誤解を抱いている人も多い。しかも、朝日新聞は10月1日付紙面で「取材不十分」という記事を書き、上層部は闘う姿勢を失っている。そこで、安倍・中川の「自白」をお伝えし、安倍中川両議員、松尾氏の発言の実態を知った上で、両議員及びNHKにいかなる抗議をするべきか、朝日の上層部の弱腰ぶりにいかに注文をつけるべきか、改めて考えて頂きたい、と考え、本ブログをお届けする次第です。不快に感じた方は申し訳ありませんが、削除して下さい。また、引用・転載大歓迎。メディアが権力監視機能を失ったら、政府はやりたい放題…勝ち組に優しい二極化社会の推進、憲法改正・自衛隊海外派兵、人権侵害につながる共謀罪などの制定、天下り…。今回、朝日新聞は、何らの必要もないのに権力に恭順の意を示した。危機感は募るばかり…この問題の真実を多くの人に伝えてください。

 では、早速、具体的に見てみよう。まず、松尾氏の発言から。

本田記者の「中川さんや安倍さんが野島さんや松尾さんを呼んだのは党総務部会として呼んだのか。それとも「議員の会」として呼んだのか。」という質問に対し、松尾:党総務(部)会を控えて関心のある人という位置づけと思う。電波メディアは許可(制)だから。出版事業と電波事業の違いの本質はここだと思う。対抗できるものがないと電波文化はできない。電波に政府がどれだけ介入してきたか。利権の巣窟だから。 ※安倍中川に呼び出されたことを認めている。

 松尾:同席した人がどういう情報を出したか知らないが、「一方的な報道だけはするな」ということを言われた。「客観性をもってものを論じろ」「わかっているだろう、お前。それができないならやめてしまえ」というような言い方はあったと思うが、ただ「やめろ」というのは(二十九日)夕方の時点では出ていない。 ※政治的圧力を認める発言。

 松尾:北海道のおじさん(中川議員をさす)は凄かったですから。そういう言い方もするし、口の利き方も知らない。どこのヤクザがいるのかと思ったほどだ。 ※中川議員の圧力を具体的に認める発言

 松尾:先生はなかなか頭がいい。抽象的な言い方で人を攻めてきて、いやな奴だなあと思った要素があった。ストレートに言わない要素が一方であった。「勘ぐれ、お前」みたいな言い方をした部分もある。(魚住氏の注:「先生」が誰を指すのかはこの時点でははっきりしないが、この後のやりとりで安倍氏のことだとわかる) ※安倍議員の圧力を具体的に認める発言

松尾:中川さんが先で、(その後が)安倍さん、だと思うな。なにしろ、もう一人、途中でどなたかにお会いしているので。一ヵ所で全部済むわけでなく、車で移動したという感じかする。党本部と議員会館と。 ※松尾氏が、中川、安倍の順で、すなわち、放送前に中川、安倍議員に会ったことを認める発言

次に中川議員の発言を見る。

中川:ああ、その件か。知ってるよ。覚えているよ。どうしようかな。ノーコメントにしようかな。しかし俺の名前がそこ(内部告発)に書かれているんだろ?とするとノーコメントにするわけにもいかないな。 ※中川氏が自分の発言が報道されることを十分に認識していたことが分かる

本田記者の「それで二十九日にNHKの野島、松尾両氏に会われたわけですね。」との質問に対し、中川:ああ会った、会った。議員会館でね。 ※放送前に会ったことを認める発言

中川:とにかく番組が偏向してると言ったんた。それでも「放送する」というからおかしいじゃないか、ダメだって言ったんだ。だって「天皇死刑」って言ってるんだぜ。 ※中川氏が放送前に天皇死刑判決という誤った情報によって、番組放送中止を求めたことを認める発言

中川:偏っているって言うと、向こう(NHK)は教育テレビでやりますからとか訳のわからんことを言う。あそこを直します、ことを直しますからやりたいと。それでダメだと。放送法の趣旨から言ってもおかしいじゃないかって。 ※NHKとの具体的なやりとりを再現している。

本田記者の「放送中止を求めたのか?」との質問に対し、中川:まあ、そりゃそうだ。 ※放送中止を求めたことを認めている。

最後に安倍議員の発言を見よう。

本田記者の「それで先生はNHKの二人を呼んで放送の中止を求めたのですか?」との問いに対し、安倍:説明を聞いたんだ。 ※呼び出したことを否定していない。

安倍:公平性に著しく欠けますね、と言ったんだ。そしたらNHK側も「そうですね」と言ったんた。それで私の考え方を言って、私の言っていることが違うんだったら反論してくださいと言った。 ※婉曲的に政治的圧力をかけたことを認める発言

以上のとおり、圧力をかけた側、掛けられた側のいずれもが、圧力の存在を認めているのである。 安倍中川両議員、NHKは朝日新聞には抗議しているが、月刊現代には抗議していない。ここで書かれたやりとりが間違っているならば、当然、記事を掲載した月刊現代に抗議するはずだが、そんなことをしたらここでのやりとりが多くの人に知れ渡るのでできないのだろう。朝日もまた違うと抗議していない。正しいから抗議しないのであろう。もし間違って引用されていたら、事実関係が違うようだとコメントするはずだ。安倍議員ら当事者全員が抗議しないことから月刊現代が正しいことは明白だ。 安倍、中川両議員、NHKに月刊現代を訴えないのか、と問い合わせよう!朝日新聞に反省を取り消して、徹底的に政治圧力を追及するよう訴えよう!小泉が圧勝した今こそ、メディアの権力監視機能が必要だ。タイゾーなんかに怒ったふりをしているメディアなんかに踊られないようにしよう!あと一つ、NHKの不払い運動をしている方がいたら、不払いの理由を伝える際、政治的圧力を受けたことを認めて出直し宣言をしないからだ、というのを付け加えることをご検討下さい。

なお、コメント欄に読む人を不快にさせる表現もありますが、この件について理論的な反論ができないことを示す意味で残しておきます。ただし、本件に直接関係のない個人名を書かれているものについては表現の如何を問わず、抹消します。