11月30日、倉吉未来中心大ホールで開催されました。
小鴨公民館からは、絵本サークル「かもみ~る」となかまたちで、「金のたまご」を発表しました。
~発表の経緯~
小鴨公民館では、「まなびば・おがも」という学級講座を今年度から開いています。この講座では、小鴨地区の歴史・文化・自然を掘り起こし、調べて残して行く活動です。調べる前段として、みんなでどんな事があるかいろいろ出し合いました。その時、「岩倉城の井戸に“金のたまご”が沈んでいるというお話を子どものころに聞いたことがある」という話がでました。その場は、「金のたまご」の話で盛り上がりました。
市の公民館まつりの舞台発表の演目にこの「金のたまご」を題材にした話はどうだろうか、ということになり話し合いをすすめました。話は小鴨氏(おがもし)の歴史と結びついた想像の物語に発展して行きました。
「金のたまご」は小鴨の歴史をたどりながら、「金のたまご」の意味を今の時代に生かしてみたら、という気持ちで創作しました。このお話は本当にあったお話ではありませんが、学級講座の中で出た一つの言葉から生まれたお話です。
ということで、発表の様子です。
小鴨氏(おがもし)は奈良時代から豪族として名があり、伯耆国庁(ほうきこくちょう)の役人を務めていました。平安時代になると小鴨氏は村尾氏と共に伯耆の国を二分するほどの勢力を持つようになります。戦国時代、織田信長の中国攻めがはじまると、はじめ毛利方についていた小鴨元清(おがも もときよ)は、南条氏とともに織田方につきます。それを知った毛利は吉川元長を大将とした圧倒的な軍勢で岩倉城に攻撃を仕掛けてきたのです。
小鴨元清(右)とご先祖様(左)
羽衣石城(うえしじょう)へ落ちのびていく前に、小鴨元清が金のたまごを岩倉城の井戸にそっと沈めておきました。
戦の前の夜、元清の枕元にご先祖様が立ち、その金のたまごを託した場面です。
時は流れ、悪徳業者がお金目当てに「金のたまご」を求めて井戸にやってきました。
井戸に鶏のたまごを投げ入れると、美しい井戸の精が現れ、「お前のおとしたのはこのたまごですか?」と聞いている場面。呪文が言えなければ災いを受けます。
呪文の意味は、下記のとおり。
出演者&スタッフで記念撮影です。
今後も「金のたまご」の活動は何かしらつづきます…。