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昨年のチャンピオンの大不振 ファイターズに何があったのか

2017-08-07 21:24:03 | 日記
日本ハムが苦しんでいる。

8月6日を終えた時点で34勝63敗の5位。
最下位のロッテにも2ゲーム差まで迫られている。

昨年はパリーグの全チームに勝ち越し、日本シリーズでも
広島を破ったチームとは思えない程の苦戦だ。

だが今季は開幕前から正直優勝は厳しいと思っていた。

昨年はソフトバンク相手に貯金を六個作り優勝したものの、そのホークスとは
ほぼ接戦、イデホの穴を埋めきれなかったソフトバンクの得点力不足は否めなかった。

そこでソフトバンクは覇権を取り戻すべく、千葉ロッテマリーンズから
主砲アルフレド・デスパイネを獲得。イデホ程の働きをするとは
思えなかったが、それでも昨年のファイターズとの差を埋めるには
十分な補強だった。

一方の日本ハムは昨年の立役者、台湾の英雄陽岱鋼を放出。
昨年は岡大海が絶好調だったため、岡で埋めるとも考えられたが
怪我の多い岡に対しての不安も大きかった。

そしていざシーズンが始まると、期待の岡は大不振(陽岱鋼も怪我で出遅れたため
なんとも言えないところではあるが)、その他の打者も近藤健介を除き軒並み不振に苦しんだ。

大谷翔平の長期離脱、中田翔の出口の見えない不調、そしてとどめとしては
4割打者への期待が高まっていた近藤健介の椎間板ヘルニア手術による今季離脱。

それ以外の打者も不振を極め、今季のファイターズはホームランでの得点が多い。
昨年の"スモールベースボール"から随分と大味な野球になってしまった感がある。

打線の不調もそうだが、1番の誤算は先発投手陣。大エース大谷翔平は開幕前の怪我で
投手としての調整は間に合わず、開幕後の怪我で投手としての復帰は未だに目処が立っていない。

昨年11勝を挙げた有原、10勝を挙げた高梨も思うような投球が出来ず、先発投手陣で
貯金を作っている投手がいない状況だ。

個人的には昨年の後半戦、先発としてチームを牽引した増井浩俊を先発に戻して欲しかったが
本人の希望もありクローザーに復帰。クローザーとして今季は防御率一点台を維持しているため
なかなか戻しにくいのだろうか。それでもクローザーにはマーティンもあり、チーム事情を
考えると増井を早く先発に戻すべきではなかっただろうか。今となっては手遅れとなってしまったが。

中継ぎ陣には鍵谷陽平や宮西尚生などを備えており、勝ちパターンは持っているものの
そこまで持ち込めない展開が多く"宝の持ち腐れ"状態となっている。

そしてファンにとってのとどめは谷元圭介の放出だろう。

1イニングだけでなく、ロングリリーフ、ワンポイント、緊急登板、ピンチでの登板、
さらにはクローザーまで務めてきた谷元に対して"困った時の谷元"という賛辞を送ってきた。

そんな谷元が放出されてしまった。見返りに有望な若手を取るわけでもない。金銭だ。

谷元ほど換えのきかない選手はいないと思っている。そんな功労者をいわば"換金"
したファイターズの姿勢には驚きを隠せなかった、

チームは間違いなく再建路線に入っている。昨年の陽岱鋼や今年の谷元の放出はその準備だろう。

しかしこうも主力が出てしまうとファンも辛い。「次は誰だ?」という不安が消えることはない。

それでもファイターズを応援し続けられるのは、次々と若手が出てくる楽しさがあるからではないだろうか。

6年目の松本剛はリードオフマン西川の後ろを打つ2番として躍動。さらに巨人から
移籍してきた"未完の大器"大田泰示はプロ入り初の二桁本塁打を放つ覚醒っぷりを見せている。

ルーキーの石井一成も田中賢介の後継者として出番を重ね、少しずつではあるが結果を
残すようになってきている。

投手陣も上沢直之が故障から復帰しローテーションの一角、三年目の石川直也も
リリーバーとして結果を出し、2年目の田中豊樹も出番が増えてきた。

元々の主力も西川遥輝は三割をキープし、レアードは本塁打王争いをしており、
そして残念ながら今年は怪我で離脱が決まった近藤健介もヘルニアをしっかり
治し、来年以降の首位打者への期待は高まる。

後は今年不振のチャンピオンメンバーの奮起に期待したい。

中田翔は未曾有の不振、中島卓也も研究を重ねられ従来のカット打法は
通用しなくなってきている。 来年以降の逆襲のためにも彼らの再起は
不可欠だ。

彼らも元々の力はある。今季こうなってしまった以上、来季への
きっかけを見つけて欲しい。

不振も目立つが、こうして若手にも目を広げると暗い話題ばかりではない。未来への種蒔きは始まっている。
栗山監督が就任以来、蒔いてきた種が昨年実った。しかし今年は様々な不運も重なり
再びの種蒔きが必要となってしまったということだ。

未来への挑戦はすでに始まっている。昨年のチャンピオンメンバーの意地と
若手の躍進が重なった時、北の大地にチャンピオンフラッグが舞うことになるのだろうか。

その時を一ファンとして望むばかりだ。

#プロ野球#北海道日本ハム#大谷翔平
#中田翔#近藤健介#ソフトバンク#谷元圭介


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