転職に欠かせないキャリアアンカーという概念

働くことは、私たちが生活していくうえで大切なものだ。ただ、お金を稼ぐという目的だけでなく、仕事が私たちの価値観や人生観を形成していく上で重要な場所になるという側面も持っているからだ。職場や職業が果たそうした機能は、当然私たちの精神生活にも大きな影響を及ぼすものであり、私たちの日々の生活を構成していく重要な要素の一つである。

そこで、ここでは、仕事をしていく上でキーワードの1つとなる、「キャリアアンカー」という言葉について考えてみたい。これは、アメリカの心理学者エドガーが唱えたもので、仕事上における自己の欲求や、どうしても犠牲にできない大切な価値観、また仕事上の自己のセルフイメージのことを指す言葉だ。私たちはさまざまなタイミングで仕事選びをする機会があるが、その際には、こうしたキャリアアンカーとその仕事のマッチング度合いが大切だと言われている。

例えば、何らかの事情で今まで勤めていた会社を辞めて、転職活動を始めるとしよう。その際には、様々な条件を自分の中で設定すると思うが、キャリアアンカーという視点持っていなければ、転職後にミスマッチを起こしてしまう可能性がある。なぜなら、自分が働く上で「これだけは譲れない」という軸になるものを決めておかなければ、少しでも理想と違うと再び転職を繰り返すことになりかねないからだ。したがって、キャリアアンカーという視点に基づき、譲れることと譲れないことを明確にして、仕事選びをするようにしてほしい。

こちらのリンク先［http://values-cherish.com］には、キャリアアンカーという概念をより深く理解するための情報が綴られているので、一読しておくといいだろう。