拙者、武士・ふっくんでござる。
ここの宿の女将の物の怪事件は、取り合えず終息しておるでござる。
ココのせがれ殿や女中達は、物の怪と化した女将への取り繕い方を
よく心得ておった。。。
拙者もまだまだ青二才である事を思い知らされたでござる。
(せがれ殿達は、ホントにただの町民なのか???未だ謎でござるが・・・)
平穏を取り戻した宿での日課は、
ほぼ毎日、朝晩のせがれ殿の散歩の用心棒として
お供す . . . 本文を読む
拙者、武士・ふっくんでござる
ここの宿で厄介になってもうすぐ1週間になるのだが
昨夜、拙者は恐ろしい物を見たでござる。
いつものように宿のせがれ殿の散歩の用心棒として出かけ
宿に戻り、夕餉を済ませ、これまたいつもと同じように
皆は寛ぎ、拙者は曲者が宿に忍び込んでいないかと
あちらこちらを調べ歩いておったでござる。
実は・・・せがれ殿やこの宿の女中達より
ある事を小耳に挟んでおったでござる . . . 本文を読む
あ・・・ちょ・・・そ、そこは・・・
だ、ダメでござる。。。
む、無理でござる。。。
ぶ、武士としての誇りが・・・あん・・・
拙者、武士・ふっくんでござる。
拙者、不覚にも此処の女将に手籠めにされてしまったでござる。
武士として油断してしまったでござる。
・・・・それは遡る事、数時間前の事・・・・・
夕餉も済んで、皆で宿の中で寛いでいた時の事であったでござる。
この . . . 本文を読む
拙者、武士・ふっくんでござる
今日は、宿のせがれ殿の散歩なる物の用心棒として
お供させてもらったでござる
恩義のある宿のせがれ殿に何かあっては、宿の女将に立つ瀬がござらぬ故、
注意を払って必死に歩いていると言うに、
せがれ殿は、拙者の事など気にも留めず、足早に歩くでござる故、ついて行くのが大変でござった。
しかもこの下町には、恐ろしい罠が仕掛けられているようで
せがれ殿 . . . 本文を読む
夜分に失礼・・・拙者、ふっくんでござる
拙者が何故、『武士』呼ばわりされているかと言うと・・・
ここの宿に来る前、ちと世話になった屋敷があり、
そこの奥方殿が、「この子の性格『武士』なのよね~」と申すのでござる。
まさに大和魂!九州男児!(ん?違うでござるか?)
他人に簡単に心を開くなどと言うのは、出来ぬでござる!
拙者が心を許すのは、真の主と決めた方のみでござる故、
たとえ、一宿一飯の恩義が . . . 本文を読む