陶芸 粉吹きの仕事 長尾 悟

粉吹きの製作過程、新作発表

焼成中の窯の中

2008-09-25 10:56:40 | Weblog
10時間たった窯の中。

温度は約1180度。小窓から見えるのはマグカップ。

1000度を超えると作品は赤く光ってくる。

1100度を超えるとだんだんとオレンジから黄色に、

これでも作品はまだ焼けていない。

1200度を超えてくると陶芸家にしか見ることのできない

なんともいえない白とも違う、プラチナ色に作品が染まってくる。

そうすると表面の釉薬が溶けてける。ここで温度の

上昇を止めて、ねらしと呼ばれる温度を上げずに

作品の中まで焼くようにする。そうすると作品が焼きあがるが、

冷ますのも急に冷ますと作品が割れるのでゆっくりと

冷ます。翌日の夕方には窯だしできる。今回はこの後、

浜名湖アートクラフトフェアーに出展のため窯出しは

帰ってからのお楽しみである。帰ったらクラクトの様子と

窯だし作品を順次アップ指定ていきます。

出展場所はNO52のブース。お近くの方がおられて

クラフトにこられたら声をかけてください。


1230度の世界

2008-09-25 10:38:31 | Weblog
ガスの窯で焼成した。

今度薪の窯で焼くときにはじめて使う土なので

ためしに焼いてみた。写真はガスのバーナー。

プロパンガスを使い、10時間以上かけて焼く。

最高温度は1230度に達する。

通常の生活では見られない温度である。

窯づめ終了

2008-09-23 10:01:36 | Weblog
窯つめ完了しました。

片口、湯のみ、鉢、皿など約120点を詰め終わった。

写真は詰めている途中。これがいっぱいになった。

24日の朝7時に火を入れて、夕方5から6時くらいまで焼く。

10から11時間である。その間ほとんどつきっきりになる。

窯の温度は約1230度まで上げる。輻射熱でも工房の中は

蒸し風呂状態になる。最近は涼しくなってきたが、真夏などは

水分補給をこまめにしないとすぐに脱水になるので

気をつけなければならない。

窯づめ

2008-09-19 22:44:28 | Weblog
9月に入ってから、制作してきた作品を焼くために

窯につめだした。私が使っている窯はプロパンガスで焼く

いわゆるガス窯というものを使っている。窯の大きさは、

0,2M。35CM×45CMの棚板が2枚入る大きさである。

実際数字だけを聞いているとそんなに大きく感じないかもしれないが、

今作っている湯飲みなら300個近く入る大きさである。

写真はまだ詰めている途中でこれから作って作品の大きさや、数、

全体のバランスをとりながら詰めていく。火の回り方などを想像して

全体的に均一に火が回るように詰めていく。

特注

2008-09-18 17:04:56 | Weblog
今日は申し訳ありません。写真を取れませんでした。

仕事場にカメラを持っていくのを忘れたのです。


今日の仕事は、友人から入った注文品の制作。小鉢として

自宅でよく使っている器を友達の出産祝いに送りたいとのこと。

在庫がないので急ぎで作ることに。うちでもよく使っている

器なので使ってもらえるとこちらも嬉しい。いつもは

子供のお茶碗にしたり、ヨーグルトを入れたりなべの取り皿にも

なる。私が作る器の基本はひとつの器を様々に使えることを

考えて作っています。たまには自分ではどう使ったらよいのか

わからないようなのも作って、お客さんに(どうつかいます?)って

聞くこともあります。私の器と出会えた方はどうぞアイデアを出して

頭をやわらくして楽しんで使ってください。

釉薬掛け

2008-09-17 17:23:04 | Weblog
午前中に使った釉薬を作品に掛ける。

私は釉薬も自分で作っているので、釉薬を作るのにも少し時間がかかる。

市販の釉薬もあるのだが、自分のイメージする色に焼きあがらないので

自作するようになった。透明の釉薬だが、落ち着いた感じの

焼き上がりにしたかったので少しマット調になるように

調節してある。灰も自分のところで作った灰を使っている。

これから少しづつ窯に詰めていく。


ポットを作り直し

2008-09-16 16:29:31 | Weblog
先週作ったポットが、乾燥して蓋のあわせのところが

うまくいかなかったので、又作り直しをした。

フラットの蓋のポットが作りたかったので今回は

また蓋のあわせの部分のデザインを少し変えてみた。

注ぐときに蓋が落ちないように少し手を加えてある。

他には、粉引き用の白化粧が少なかったので調合して

次に使えるようにしておいた。

これだけ作りました。

2008-09-12 16:53:32 | Weblog
一週間でこのくらいの量ができました。

大体一日に40から50個作品が出来上がる。

一日の流れで言えば、朝、轆轤を回して40から50個の作品が

できる。昼休憩してから、午後から削りに入る。

このごろの天気では午後からの削りは、効率よくしないと

どんどん乾燥してしまうので、結構忙しい。

下手をすると夕方には化粧掛けできるくらい乾燥してしまう。

今週末は三連休なので週明けには釉薬をかけて、窯詰めして

新しいデザインの作品も多いので試験的に焼く予定である。

化粧掛け

2008-09-12 16:23:24 | Weblog
製作した作品に白化粧で化粧掛けする。

元の土は焼くと赤い土をしているが、これに白化粧すると、

白い焼き物ができる。白化粧はようは白い粘土を水で溶いたものだが、

これは自分で調合する。ちなみに私は、長石1:カオリン2:蛙目2で

調合する。いずれは自分で採取した原料で白化粧したいと考えている。

写真はポット。今までは丸い感じのポットが多かったが、

今回から湯飲みにデザインを合わせたポットを新作してみた。

まだまだ改良の余地がありそうなデザインである。

大まかなデザインは気に入っているので焼きあがったら

自宅用にしてみようと考えている。

今日は片口三昧

2008-09-10 16:47:33 | Weblog
今日製作したのは、片口ばかり。

片口というのは、昔は醤油や油などを移し変えるための

器だったが、数年前にあった日本酒ブームのときに

冷酒を飲むための徳利代わりとしてはやった器。

今はそれだけにとどまらず、ドレッシングを入れたり、

割下などを入れたり、実に様々な使い方をする。

うちでは写真ぐらいの大きさの片口は蕎麦をしたときに

そばつゆを入れるのによく使う。日常でも2-3個

家に常備していると料理の楽しさが増える器である。