こだまの部屋

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記憶の心理学Part.3(忘却)

2011-12-05 13:38:45 | 心理学のお話(森永今日子)
日建学院小倉校校長の児玉です。
今日は、就職支援相談員の森永今日子さんに、専門の心理学の話を書いてもらいます。

皆さまこんにちは、森永今日子です。
今日は、記憶の心理学Part.2(たくさん長く覚えるための小ワザ)の続きです。

3. 忘却

Part.2で書いたように、記憶はどんどん忘れられます。
エビングハウスという心理学者が、人の記憶がどのくらいの速度で忘れられていくかということを実験で明らかにしました。

その結果がこちらの「忘却曲線」と呼ばれるものです。


人の記憶というのは意外にあてにならないもので、20分後には半分近く忘れてしまい、1時間後には記憶は半分も残っておらず、1日後には、7割以上を忘れてしまいます。
90分の講義を受けていたとしたら、講義の前半で話されたことは後半には半分以上忘れてしまうということになります。

「こんなに忘れてしまうの!」とがっかりすることはありません。
別の実験では、次の図のように、1日後、3日後、10日後、30日後、90日後とリハーサル(復習)を繰り返すことで記憶が定着することが明らかにされています。


これらの実験からいえることをまとめると以下のようになります。
(1) 記憶に頼り過ぎずに丁寧にメモやノートを取る。
(2) その日のうちにまず1回復習して、その後も定期的に復習を繰り返す。

Part.2の内容と合わせると、復習には単純な繰り返しだけではなく「記憶したい内容の意味づけをしたり、他の内容と関連づける」精緻化リハーサルが必要です。
また、part.1の内容と合わせると、講義中意味の分からない言葉は記憶できないので、講義中の記憶の効率を高めるために講義についていくための予習も有効です。

何だか当たり前のことばかりになってしまいましたが、当たり前のことが実験で確かめられてるというのは、安心につながることがありますので、皆様のお役に立てればうれしいです。



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2 コメント

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本日お伺いした者です (Umeda)
2011-12-05 21:16:18
ブログ、拝見させて頂きました!
心理学もじっくり学ばせて頂きます。
今日はありがとうございました(^^)
返信する
コメントありがとうございます (森永 今日子)
2011-12-06 10:14:27
Umedaさん、早速blogにアクセスしてくださりありがとうございます。
私の固くて長い文章を読んでくださってうれしいです。
お役にたてる内容を意識してるのですが、いかがでしたでしょうか?
またぜひ学校に遊びに来てください。
返信する

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