フルール・ダンテルディ

管理人の日常から萌えまで、風の吹くまま気の向くまま

舞台をはしご

2012年09月17日 | オタクな日々
 今日(9/16)は舞台「THE NEWSPAPER」と「すうねるところ」をはしご。忙しい・・・。14:00から中日劇場、16:30から名鉄ホール。先に「ニュースペーパー」のチケットを取っていたので、2時間くらいで終わるはず!と考えて「すうねるところ」のチケットも取ったのだ。先に「すうねる」を取っていたら「ニュース」は買わなかったよ・・・こんな綱渡り!
 結果としては5分の余裕で間に合ったけど、両方の出入り口、交通経路、地下街を知り尽くしている+速歩でなけりゃ無理だっつーの。トイレに行く暇もない・・・
 「THE NEWSPAPER」は前回(私が行った去年の9月のこと。そのあともう1回公演あったと思うけど)よりおもしろかった。ちょうど自民党総裁選と民主党代表戦が目前、というタイムリーなネタがあったし、不謹慎だけど領土問題でお隣2国ともめてるしね!前回もちょうど民主党代表戦で、開演前にお客さんに「自分なら誰に投票するか」というアンケートとって、そのとき野田氏にはたった4票しか入らなかったんだけどねえ・・・(トップは前原氏だった)。今回自民党代表の予想アンケートがあって、トップは石破氏。さて、実際はどうなることやら。谷垣氏の石原氏に対するボヤキが一番おかしかった
 さて、「すうねるところ」・・・じつは村井良大くん目当て。彼のことは「戦国鍋TV」でファンになったのだ・・・。彼が実は仮面○イダーア○トに出ていたと知ったのは割と最近。仮○ライダーオタ(つーか石ノ森章太郎オタ)の友人が家に来たとき、例によって戦国鍋の録画を見せたら(我が家へ来た人は、布教活動のため否応なく見せられるのだ・・・)、「この人・・・なんか見たことある」と言っていたので、調べたらそうだった。(彼女はニュース以外のテレビは「堂○兄弟」(アルフィーファンでもあるのだ)か「仮面○イダー」しか見ないのだ・・・)
 で、話は、それぞれの事情で吸血鬼になった3人(薬師丸ひろ子、篠井英介、萩原聖人)は夜しか開いていないパン屋を営みつつ、迷子だったのを拾ってしまった人間のこども(村井)を育てている。が、そのこどももう高校生。自分の家がおかしいことに気づき、反抗期を迎えている。・・・まあその辺のまじめな感想とか評論?とかは、演劇好きな人のブログを読んでください・・・。(私は舞台が好きなんじゃなくて、オタク&腐女子趣味の一環で舞台も観に行ってるだけですから!)
 自分が生きている気がしない、どうせこのままじゃどうしようもない人生を送って死ぬだけだ、だったら人間じゃなくて吸血鬼になりたい、と自暴自棄なマリオ(この名前さー・・・そもそも吸血鬼が人間のこどもを育てるという設定聞いた時点で、「は?『メリーベルと銀のばら』?」とか思っちゃったんですけど、まさか、メリーベル→メリー→マリー→マリオ(男だから)じゃあるまいな・・・?)に押し切られ、彼の血を吸うことにした3人。「おばあちゃんは、なんかヤダ」(篠井さんはなんと、「おばあちゃんの吸血鬼」役!)「おねえちゃん(薬師丸)は生々しいじゃん」で、萩原さん演じる夏彦が吸うことになったのだが・・・
 「おばあちゃん?ないわー・・・。おねえちゃん?女かー・・・。えっ、マリオ拒否?!つーことは夏彦!?ナイス!ナイスな脚本だっ!!」と心の中で万歳三唱しました・・・。ためらったり、「しばらく吸ってないから吸血鬼の感じを思い出そうと」したり、うろうろしたあげく、やっと、正座して待つマリオの背後に立つ夏彦。その首を少し傾けさせて・・・
 うぎゃー!!見てられねえー!!じたばたじたばた(←心の中で床を転げて悶えている・・・)1キュン2キュン3キュンー!!(注※「ガッテン」ならぬ「胸キュン」ボタンを叩く音)
 ・・・と、ここまで盛り上がりまくったというのに、肩透かしを喰らうワタクシ・・・。いや、わかっていたよ。ストーリー上、マリオが吸血鬼にならずにここを出て行くことは・・・。しかし、「そのとき地震が起こった」はないだろう!こらーっご都合過ぎじゃー!!
 ・・・はあはあ・・・えーと、私ならですね、最初にマリオが迷子になったきっかけをちゃんと設定しておいてですね、そう、両親が交通事故に遭い、奇跡的に助かった彼はぼうっとしたまま事故現場を離れてしまって、街中をうろついているときに夏彦に拾われる。夏彦に血を吸われかけたときに、店のすぐそばで事故が起こり、その音、振動、悲鳴でその記憶を思い出す。「そうだ・・・俺は父さん母さんの死から逃げて・・・でもどこへも行くところがなくて・・・誰もひとりぼっちの俺を見ない振りして通り過ぎていって・・・でも・・・夏彦だけが俺を見つけて、でも、俺を見つけた夏彦のほうが、俺よりもっと行き場のない哀しい目をしていて・・・それで俺が、『来る?』って訊いたら、夏彦が『うん』って答えたんだ・・・」(夏彦の記憶の中では、自分がマリオに「来る?」と訊いて、マリオが「うん」と答えて駆け寄ってきたことになっているが、実際には逆だったという設定になってます。だったらさ~、もっとこう、さ~・・・
 で、なんだかんだあって、夏彦に恋していたマリオと(おいっ)とマリオを愛していた夏彦(おいっっ)は、手に手をとって(無論、そのときに、マリオ「来る?」夏彦「うん」というやりとりがあるわけだ!あ、マリオ攻めの夏彦受けか~)、死ぬこともない、なにもかも変わらない、生きているか死んでいるかわからない「こちらの世界」から、出て行くのであった・・・。
 残されたアザミ(薬師丸)とこがね(篠井)は、いつものようにちゃぶ台でお茶をすすりながら、「さびしくなっちゃったわね~」「そうね。でもそのうちまた仲間に出会うわよ。私たちが出会ったみたいにさ。だって結構吸血鬼には生きやすい世の中になったし、どこへ行くのも何をするのも、わたしら自由だし、時間はたっぷりあるし」「・・・そうね。みんな死んじゃっても、わたしたちは死なないもんね」などという会話を交わすのであった・・・。
 どう?これで良くないですかねー??いやー、惜しいなーっ、もうちょっとナニをナニすれば吸血鬼ものBLという好みの話になったのになー・・・(←脚本家にあやまれ!)