よかですバイ・・・農業人

農業のパワーを知らせたい、そして、お米や野菜の不思議なことを伝えたい・・・
福岡農業人の日記です。

野菜の絵

2010-01-26 22:57:57 | 野菜栽培
先日、市内の保育園の「絵画教室」で・・・

私が栽培している野菜たちが題材になりました


とても光栄なことで・・・

かわいい園児たちがどのように書いてくれるか、興味しんしん


題材となった冬野菜は・・・

『ダイコン』『ニンジン』『カブ』『ハクサイ』『キャベツ』  です。



『ダイコン』『ニンジン』『カブ』は・・・葉やひげ根もそのままに

『ハクサイ』『キャベツ』は・・・外葉をたくさんつけて、株ごと




園児たちが真剣に描いてくれてます




すごいです


画用紙いっぱいに豪快に・・・



   

子供の感性で描いているので、リアリティーがあります。

ダイコンやニンジンの特徴をしっかりとらえて・・・特に青首ダイコンの緑の部分や、ニンジンの横しま部分など・・・


はっきり言って、上手です


見た目そのままに・・・素晴らしい




完成した「作品」です。






みんな、よく出来ました花まるをあげたい気持ちです


最近の子供たちは、野菜の嫌いな子が多いと聞きます。

このように、畑から収穫した「そのまんまの野菜」を実際にふれて、絵を描くことで、野菜に親しみができてくれたら、とっても嬉しいですね~

また、その野菜を好きになってモリモリ食べてくれればなぁ~と思ったりしています。


今後、この子供たちが大きくなって、【食と農】につながっていけばよいと思います。


私にとっても、貴重な体験となりホントよかったです。

また、機会があれば栽培している野菜たちを、今後もたくさん提供していきたいです






【糸島弁講座】 第7回目


『うっぱぐる』

意味は・・・

「剥ぎ取る」

例・・・

「そこにシートば広げとったらくさ、大風の吹いてうっぱぐれたとバイ!」


「あっ!」と目が引く新聞広告

2010-01-20 23:33:20 | その他農業
私の家では、毎日の新聞は一般的な福岡の地方紙を愛読していますが・・・

もうひとつは、農業の専門紙(一般の方にはマニアックかも)

『日本農業新聞』を毎日、読んでいます。

日本農業新聞・ホームページ


本日の最終面一面に、広告が載せられていました




すぐに目に付く広告で・・・

ホント驚きました





それは・・・








ジュエリーケースに入ったリング


よくある広告の写真ですが・・・






リングの台座には~ダイアモンドではなく


なんと


米粒です


読者を「あっ」と驚かせ、釘づけにする写真
(私だけかもしれませんが・・・(笑)素直な気持ちですよ)

でも、お米を栽培されている農家さんには解っていただけるはず


アイデアがいいですね~

素晴らしい・・・の一言です。



この広告を出している企業は・・・

『明治製菓株式会社・農業関連資材部門』

明治製菓・農業関連資材部門ホームページ


お米栽培に必要な農薬などを製造販売しています。


実際に私たち地域でも、数年前から稲栽培で使用している農薬です。





そして、掲載されているキャッチコピーがいい文章なので・・・

書かせていただきます。

【文章抜粋】

大地があった。きみがいた。



土を見つめ、空を見つめて生きてきた。


風のささやきに耳をすませて生きてきた。


雨のにおいを肌で感じながら生きてきた。


つくることは、ときとしてたたかいだった。


みのりは、どこかで、いのりに似ていると感じた。


つくった米の重みが、そのまま、私の人生の重みになった。


大地、空、風、雨。


そして、傍らで、一緒に歩んでくれたきみ。


私と私の時間を支えてくれた、すべてのものにありがとう。




な~んか考えさせられる、とっても良い「詩」ですね

ちょっと感動



そうそう、あるジュエリーショップの~

「スイート10(テン)ダイアモンド」のキャッチフレーズを思い出しました。




農業関係でも、このような広告やPRをもっともっと、出してほしいなぁ~と感じました。








「糸島弁講座」第6回目~です。

今回は・・・

『おりたえかぶって』

意味は・・・

「あわてて」

例:『そげん(そんなに)おりたえかぶって運転したら、事故起こすバイ!用心して行きんしゃいよ~』




イチゴ農家の現地視察

2010-01-19 23:25:54 | 農業高校
1月の気候とは思えないポカポカ陽気のこの日・・・


農業高校の授業で~



農産物の「糸島ブランド」の一つ、『イチゴ(あまおう)』の生産者を視察しました





糸島地区は、福岡県内でも有数のイチゴの産地です。





農業高校の生徒に・・・


イチゴ生産現場をぜひ見せたい農家の気持ちを直接聞いて、考えて、感じてもらいたい


そういう思いで、実現することができました


私が講師として担当している科目の一つ、農業経済科3年生・「課題研究の野菜栽培班」の生徒8人。




視察先のイチゴ農家さんは、糸島でもトップレベルのイチゴ農家で、高品質の「あまおう」を多収量出荷されている、K・Yさん。

実は、私の親戚にあたる方です。








生徒を学校から自転車で引率して・・・






イチゴハウスに到着です




栽培面積は、約35アール(3500平方メートル)

連棟ビニールハウス・単棟ビニールハウスをそれぞれ栽培されています。




まずは、ビニールハウス前で、御挨拶と自己紹介。




いつもと違う生徒の表情です。






その後ハウス内の説明と見学です。





K・Yさん、ご自身が自信を持って栽培されている「あまおう」を

熱心に説明してくださいました




ハウス内に入ると・・・

あのイチゴの甘い香りがしてきます。




時期的に、イチゴの色づきが少ない時期でしたが・・・


健康的にすくすく育ったイチゴです。さすがです








この時期は、朝6時から収穫作業が行われているそうです。






開花したイチゴの花にミツバチが交配していますよ


  



ミツバチたちが、ハウス内と巣箱をいききしています。








これは、「炭酸ガス(二酸化炭素)発生装置」だそうです。


光合成を促進させて、葉から果実への栄養をたくさん転流させる目的で設置されています。

収量と品質をよくするためです














生徒から活発な質問をさせていただきました。

例えば・・・

○ 収穫開始からの病気や害虫の防除の仕方?

○ 「とよのか」と「あまおう」の品種の違い?

○ 糸島産イチゴの出荷先は?

○ 海外の輸出先は?

○ 10アール当たりの収量と経費について?

などなど生徒から全員が質問しました。


K・Yさんから、とても詳しい回答がなされて、大変勉強になりました


本当に有意義な視察となり、農家の苦労や大変さ、楽しさなど生徒に伝わったのではないでしょうか。

ありがとうございました。



私の先生としての独り言・・・

「今日の視察の時のように、普段の授業も聞いてくれたらなぁ~」(笑)








「糸島弁講座」  第5回目~



【ひっつきもっつき】

意味は・・・

「べったりとくっついて離れないさま」


例:『最近の高校生くさ、学校の行き帰りも(男女のカップルを見て)ひっつきもっつきしてからくさ、やっぱぁ~若っかねぇ~』




米の戸別所得補償制度について

2010-01-14 23:23:19 | その他農業
みなさんご存知と思いますが・・・


昨年、自民党から政権が交代し民主党へ移行して、農業政策も大きく方向転換し始めました。


マニフェストの中ではたいへんな重要項目となっている・・・


『農家戸別所得補償制度』   について、



本日、地域内での説明会が開催されました。




「平成22年度 米の戸別所得補償制度モデル事業説明会」


実際に、このような説明を聞くと・・・

本当に農業政策が今までと変わるんだと実感し始めてきました。







「米の戸別所得補償制度」とは(農水省ホームページ:PDFファイル)


◎ 生産数量目標(面積)に即した生産者に対してのメリット措置  生産調整面積を守った農家が対象

生産調整面積とは

簡単に説明すると、日本全国の農家はすべての所有している水田には、全部主食用米を栽培できない。昨年は約40%の水田が米を作付できない生産調整された水田でした。

水田でありながら米を栽培していない田んぼの面積を生産調整面積といいます。



◎ 国から直接交付金を支払う  交付単価(全国一律:10アール当たり)15,000円(定額部分)

今までの米の生産調整政策では、生産調整された田んぼ(米を植えてない)に「産地づくり交付金」として面積に応じて交付金が出ていた。

米の生産に要する費用(人件費や肥料費、機械費など)が米の販売単価を上回る米に対して、所得補償を直接支払いにより実施される。

今回の政策では、米の作付けされている農家が対象で、10アール当たり15,000円が交付される。



◎ 米価変動に対応し、補償対象の米価水準まで所得を補償する  変動部分(交付単価) 

上記の定額部分1,500円とは別に、当年産の販売価格が標準的な販売価格の(過去3年間平均)を下回った場合、その差額をもとに変動部分の交付単価を算定する。

簡単には、標準的な販売価格より下回ったら、15,000円プラスαで交付金が交付されるようです。



な~んとも難しい政策ですね

実際に体験したことないことですので、まだ何とも言えない気がします


この戸別所得補償制度は骨格がやっと決まったみたいで、まだそれ以上の詳しい内容は解らないみたいで、これからの内容を早く聞きたいものです。






また、戸別所得補償制度とは別に・・・

『水田利活用自給力向上事業』として

○ 麦・大豆など  35,000円(10アール当たり)

○ 新規需要米(米粉用米・飼料用米・WCS用稲)  80,000円(10アール当たり)

 WCS用稲とは・・・ホールクロップサイレージの略で飼料用稲を稲のわらごとホール状に丸めて、牛用の飼料にする稲のこと


○ そば・なたねなど  20,000円(10アール当たり)


○ 野菜・花など  10,000円(10アール当たり)が上限


生産調整された田んぼに上記の作物を栽培すると、それぞれに応じて交付金が交付されるようになります。


単価的に昨年度から以前の政策よりも高く設定されているのにはビックリです



特に、新規需要米については、昨年以前よりも倍以上と高く設定されています。


それは、輸入飼料価格の高騰が背景と考えられます。

畜産飼料を国産でまかなうことにより、国内の畜産農家は助かるのではないでしょうか。



政権交代による農業政策転換は、ホントどうなるかわかりませんが、農家全体がじっくりと考えて、見守っていくしか今はないと思います。







【糸島弁講座】  第4回目


今回は、二つの言葉をセットで紹介します


一つ目は、『はしりぐっちょ』

意味は・・・「かけっこ」


二つ目は、『どべ(どんべ)』

意味は・・・「最下位」


例:「うちの子は、運動会のはしりぐっちょで、どべやったバイ」

ソラマメとアブラムシ

2010-01-13 23:00:36 | 野菜栽培
最近、ビールのおつまみとして人気が高い


ソラマメの生育を紹介したいと思います。


品種は「一寸ソラマメ(トーホク)」


昨年の11月に種を播きました。

株間40cmで一条植え、一か所に2粒づつ播種しました。


播種後、10日前後で発芽



   

現在では、画像のように順調に側枝の発生も少しづつ多くなり、

良好に生育しています・・・・・・







しかし


枝の先端部分を見てみると




【アブラムシ】が・・・



発生しています






【アブラムシ】の種類はたくさんいるなかで、この画像のアブラムシは・・・


おそらく『ソラマメヒゲナガアブラムシ』(説明)ではないでしょうか










ソラマメの栽培では、必ずといっていいほど、アブラムシが発生します





アブラムシは、枝の先端に発生することが多く、小さくて柔らかい葉や茎の汁を吸汁する害虫です。

葉や茎の生育を阻害します。


それだけではありません


「インゲンマメ黄斑モザイクウイルス」を媒介してしまいます。

ソラマメのインゲンマメ黄斑モザイクウイルスの防除法




ウイルスに感染すると、生育できずに枯死していきます。






賢い害虫ですね~

寒いこの冬でも、葉の重なり合った部分に身をひそめるなんて・・・

ちょっと感心します・・・・・・が、



きちっと、薬剤で防除したいと思いま~す









【糸島弁講座】 第3回目


『まてがる』


意味は・・・

「いそがしい」


例:「あの人は、最近仕事で、まてがりよんしゃ~よ」


この言葉は、年齢的に高齢の方がよく使う方言です。

なかなか、私たち年代では使わないようになりました~


なんかさみしいですね・・・







ダイコンの不思議

2010-01-12 22:54:34 | 野菜栽培
ダイコンは「緑の部分も白い部分も根っこなの


このような質問をよく聞きます







実は・・・



ダイコンの形態的には、緑の部分(青首)は


胚軸(はいじく)】といわれる部分にあたります。


<


発芽時期の苗では子葉と胚軸部が地上に出ています。やがて胚軸部では表面の初生皮層がはがれて、根が肥大していきます。

ダイコンの成り立ち・あぐりチャンネル







では、根の部分は・・・



残りの地下に埋没した白い箇所が根に相当しますよ

画像では解りづらいですが・・・


緑部分と白い部分の境目に・・・小さなくぼみがあると思います。

それが、細い小さな二次根の発生部位となります。

このくぼみの先頭部分からが根になるのです。

このように、

二次根の発生の有無でも見分けられます。根からは両側一列ずつ二次根が出ます。


店先のダイコンではその痕跡がくぼんだ点の列として観察できる。






ちなみに二次根が発生している様子の画像です。




ダイコンの緑部分と白い部分は違う部位にあたることがお解りいただきましたでしょうか

ダイコンの生育を観察すると、幼苗期では地中深く直根を伸ばし、

生育中期から、胚軸部分(緑部分)が地中から抜け出てきて、地上に伸びていきます。

このことからも、全てが根ではないというう裏付けになるはずです


ダイコンのことが詳しく書いてあるサイトです。ちょっと覗いてみてください。

ダイコンってどんな植物?・あぐりチャンネル




【かぶ】ではどうでしょ


ダイコンと同じ「アブラナ科」の仲間です。


そのため、胚軸と根に部位は分かれますよ~

まったく同じものです。





細い小さな2次根が出ているところから、根になります。

その上は、胚軸が球型に肥大したものです。







ダイコンと同じように、胚軸の球型の部分が地上へ抜き出てきますよ

とても不思議ですね~

今度、ダイコンをスーパーで見かけた時は、観察してみてはいかがですか









【糸島弁講座】第2回目~いきます。

本日は・・・



【ねぇぶり(る)かぶる】

意味は・・・

「眠たくなる  気持ちよくなってウトウトする様」

例:「いかんバイ、ポカポカ陽気やけん、ねぇぶりかぶっとった!」

☆2010年~始動~

2010-01-06 22:19:16 | その他農業
明けましておめでとうございます。

2010年ブログup、始動です。(ちょっと・・・遅くなっちゃいました

今年もご訪問・閲覧していただくみなさん、よろしくお願いいたします



kobatteaのお正月は・・・

2010年はよく食べました~

元旦の自家製おもち&かつお菜が入ったの「博多雑煮」・・・な~んとおもち8個も食べちゃいました(食べ過ぎやろ

親戚宅へ新年のご挨拶まわりでは、各家ごとにおせち料理やこれまたお雑煮~そして、大好きな甘い物のデザートなどなど、ごちそうになり・・・

食べ尽くした正月となりました

お酒が全く飲めない(柄に合わないですが・・・)kobatteaにとっては、と~っても満足満足

ただ、お腹まわりが大きくなっている・・・

今日この頃です(まずいです・・・)





さて、2010年のお初な記事は・・・



1月4日発行の「日本農業新聞」から、とても興味深い記事が書かれていました。




それは、『ギャル発  農作業着』という記事





【記事前文抜粋】


若い女性の間で農作業着が受けている。丈の短いベストにもんぺ風パンツ、カラフルな長靴・・・・・・。街でも通用するような服装だ。中には、体のラインがくっきり出る服を着こなしたり、ジーンズのオーバーオールを農作業用に開発したりする20代も現れた。動きやすくおしゃれな農作業着を着れば、心も体も弾む。今年はさっそうと田畑に出掛けよう。



神戸では、服飾や広告、農業関係者でつくる「楽農ファッション推進協議会」が設立され明るく楽しい農作業ファッションのショーが開かれたり~


東京・渋谷でマーケティング会社を経営している元ギャルの女性がおしゃれで快適なオーバーオール型の農作業着を考案した。ジーンズメーカーと共同で2月に発売される。(女性用だでなく男性用もあるみたいです。)


ちょっと興味深いでしょ~


どうしても、農業そして作業着というイメージが最近の若者にはなかなか興味を持ってもらえなかったと正直思っていましたが・・・


「野ギャル」といわれる若い女性たちが、今まであまりいいとはいえないイメージだった農業に興味を持っていただくいなんて、とても光栄ですね


これをきっかけに若い世代(10~20代)の男性女性関係なしに、この新しく改革的な農作業ファッションを入口として・・・


「農業」や「食」について多く興味を持っていただいたら、今まで以上に日本の農業は明るくなるのではないでしょうか



kobatteaもちょっとこのオーバーオール型の作業着着てみたいと思わせてくれました(たぶんに合わないだろうなぁ~

発売を楽しみにしています。




kobatteaが住む地域は、今年1月1日付で1市2町合併で「糸島市」が誕生しました。


そこで

今年のブログは私たち地域の方言・・・『糸島弁』

毎回紹介したいと思います。


第1回目は・・・

kobatteaが高校時代まで標準語と信じていた『糸島弁』



【いぼる】

訳は・・・

「ぬかるみにハマる」という意味です。

例:「田んぼに足がいぼってからくさ、全然動かれん!たすけちゃんしゃいっ!」



理解していただけました~

解らない方は質問受け付けますよ




今年もよろしくです。