元ダイダイカヤック日記。(元々キミドリカヤック日記)

カヤック、ドラム、映画、音楽、買い物など。

【映画】 17本目 最強のふたり

2012年09月17日 | Cinema
全身麻痺の大富豪フィリップが介護士として雇ったのは、失業保険目当てに不採用の通知を受け取るのが目的だったスラム街出身の黒人男、ドリス。彼は粗野で教養はないが、ユーモアと自然な思いやりがあった。出自も人種も趣味も何もかも違う2人が本当の友情を育むストーリー。前評判以上の面白さ。よかった!



ドリスは、最初は熱湯をかけて感覚のないことを実験しようとしたり、秘書の女性を口説こうとしたりとふざけた男だったけど、駐車禁止の車に注意をしたり、養子の娘の失礼な態度を正したり、あるいは弟が悪い道に入りそうになっているのを諭したりと、善悪の判断が普通にできる良識も持ち合わせてる。 全身麻痺だからといって変に同情しないし、本音で接したところが心を通わせた理由なんだろう。

大富豪の白人とスラム出身の黒人。スーツとスウェット。クラッシックとソウル。わかりやすすぎる対比は映画ならでは(この映画が基づいた実話では黒人男はアルジェリア人だったからね)。アメリカ映画だったらソウルじゃなくてヒップホップだったろうね。ハリウッドでリメイクするらしいから、そっちではきっとヒップホップ、ギャング、ドラッグが描かれるんじゃないかな。

【映画】 15本目 魔女の宅急便

2012年08月22日 | Cinema
観てなかったジブリシリーズ続き。魔女の宅急便を借りてきた。
公開時のコピーは糸井重里氏による「落ち込むこともあるけれど、私は元気です。」

魔女の訓練として人間の世界にやってきた少女・キキ。相棒のねこ・ジジとともにほうきにまたがって空を飛べる魔女。自分のとりえは何かを探していたところ、荷物をお届けする宅急便の仕事を思いつく。パン屋さんで注文をとって要望の荷物を届ける仕事をしていたらが、ある日突然、魔法の力が弱まってきてしまい、空を飛べなくなってきた。ジジの言葉もわからなくなってしまって・・・



自分には何ができるかをを探す。スランプに陥ったときはひたすらやってみる。それでもダメなら離れる。どうしてもそれをやりたくなってくる。人生とは何か、生きるとは何かを描いているように感じた。ちょっと大げさだけど。糸井氏の「落ち込むこともあるけれど~」のコピーは、エンディングでキキが母に寄せた手紙の一節をもじったものだったんだね。

キキが純粋でひたむきで、可愛らしく愛おしい。このアニメ、めくれたスカートの裾を直すところとか一つひとつ芸が細かいねw

【映画】 14本目 となりのトトロ

2012年08月20日 | Cinema
最近映画観ていないなーと反省し、何かコンセプトをと思って、実は観ていなかった宮崎駿シリーズにしようと思ってチョイス。2,3日に1本くらいのペースで次々観ていこうと思う。 

(日本語版の予告編が見つからず、代わりに英語版が見つかったので貼っておく)


とある田舎の古民家に引っ越してきたサツキとメイとお父さん。2人はまっ黒くろすけやトトロなどの不思議な生き物に出会うが、周りの大人にはそれが見えない。お母さんは病気で入院中だが、ある日、病院からサツキの家あてに電報が届く。お母さんに何が? 慌てたサツキとメイは子どもだけで病院に向かおうとするが、お父さんが帰ってくるまで待つことに。しかし、気づいたらメイがいなくなっていた。もしかしたら一人でお母さんに会いに行ったのかも! 池にはメイのかもしれない小さな赤いサンダルが見つかって・・・。



陽がほらの宇城さんが、自分の宿のことを「言ってみればトトロの世界です」と書いていた理由がよくわかった。この中の古民家や、田んぼや山深い景色がホントに似てるわー。

と、youtubeの関連動画見つけたのがこれ↓

【恐怖】となりのトトロの都市伝説【狭山事件】


「実はサツキとメイはすでに死んでいた」!? こええええええええ・・・・

【映画】 13本目 「しあわせのパン」

2012年07月15日 | Cinema


北海道で営むパンと食事と宿のお店「MANI」。地獄耳のガラス細工の女、アコーディオニスト、郵便配達員などが常連。そこに、北海道から出られないと思い込んでいた青年、彼氏に振られて自棄になった女の子、お母さんと離れ離れになってしまった父子、風呂屋を営んでいた老夫婦などがやってきて、それぞれのドラマを見せてくれる。パンの一種のカンパーニュは、誰かと一緒に分け合うという意味。主題歌は矢野顕子と忌野清志郎の「ひとつだけ」。ただひとつだけの欲しいものを見つける素敵なストーリー。

独特の台詞回しや演技(映画というより舞台に近い演出なのかな)、リアリティの薄い設定に最初は戸惑ったけど、中盤からストーリーに引き込まれて気にならなくなった。出てくるパンや食事、コーヒーがとても美味しそう!

【映画】 12本目 ゴーストライター

2012年07月14日 | Cinema



前任者の急死を受けて引き継いだ、元大統領の自伝を執筆することになったゴーストライターが、前任者の死に疑問を持ち、背後の秘密を暴いていくストーリー。「一連の冒頭に問題がある」の意味に気づき、原稿に隠されていた秘密を解読するラストは見事。サスペンス観るの久しぶりだし、人物関係がごっちゃになってきてしまったので、相関図を書きながら見た。

【映画】 9本目 Life In A Day

2012年04月08日 | Cinema
Life In A Day


リドリースコット総指揮のLIFE IN A DAY。ずっと気になっていてようやく観られた。140か国から寄せられた8万本、4,500時間に及ぶ2010年7月24日に撮られた映像を編集してストーリーにしたもの。ニューヨークでは少年が自分の部屋で何が好きかを話す。かと思えばマサイ族の女性が住居の外で好きなことを語る。観始めてすぐに、谷川俊太郎の「朝のリレー」を思いだした。

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カムチャッカの若者が きりんの夢を見ている時

メキシコの娘は 朝もやの中でバスを待っている

ニューヨークの少女がほほえみながら 寝返りをうつとき 

ローマの少年は頭柱を染める 朝陽にウインクする

この地球では いつもどこかで 朝がはじまっている

ぼくらは朝をリレーするのだ 緯度から 緯度へと

そうしていわば交替で地球を守る 

眠る前のひととき 耳をすますと

どこか遠くで 目覚まし時計のベルが鳴っている

それはあなたの送った朝を 誰かがしっかりと受け止めた 証拠なのだ
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寄せられた動画は個人的なものが多い。誕生、愛、子ども、病気、死。どれも似通っていた、と監督は語る。しかし、この作品では、時系列にそれらを並び替え、一連のシーンをつなぎあわせひとつの出来事に見せる。インドで新聞配達人がバッグから新聞を取り出しカナダの少年が新聞を持って階段を上る。郵便受けはイタリア。スペインで取り出されペルーで読まれる。断片だった動画がある意味を持ち始める。

痛みや暴力や恐怖が映し出されるが、愛や幸福、希望などにも溢れている。世界中の人々の日常から、生きることの意味を考えさせられる。観終わったときに、しばらく余韻に浸った。じわじわと来るいい映画。観てよかった。

youtubeからの投稿キャンペーンだったから、全編がyoutueに公開されていた。



映画の中で、GoProと思われるカメラでの撮影があったり、自転車で世界を旅している人物が出てきたりして、自転車でのツーリングをしてみたくなった。40歳の自分への誕生日プレゼント、まだ何も買っていなかったから、もしかしたら自転車とGoProというのもいいかもしれないな。

【映画】 7本目 僕達急行 A列車で行こう

2012年03月25日 | Cinema
僕達急行 A列車で行こう




不動産会社の一人は音楽を聴きながら車窓の風景を楽しむのが好き。一人は鉄道のメカニックが好きなエンジニア。お互いに趣味にのめりこむが、仕事は仕事できっちりやっている。一人は彼女にふられ、一人はお見合いを断られるなど、恋愛だけは縁がない。ライバルというわけでもなく、お互いに過干渉せずにいい具合に付き合っている。

この映画のテーマは趣味がつなぐ縁。縁は異なもの味なもの。主人公の松山ケンイチ、瑛太の演技がいい。間がいい。クスッと笑えるギャグも効いてる。鉄道ファンならずとも楽しめる良作で、観てよかった。

【映画】 6本目 Exit Through The Gift Shop

2012年02月26日 | Cinema
Exit Through The Gift Shop - Official Trailer


ストリートアーティストを追いかけてビデオ撮影をしていた男が、アーティストの一人・バンクシーに勧められて自らアートを作成し始める。Mr.BrainWashを名乗り、ストリートアートとポップアートを融合させたグラフィックで一夜にして大成功を収める。

アンダーグラウンドでゲリラアートをやり続けるBanksyがリアル、パクリでメジャーになったMBWはフェイクという構図。確かに、有名人をパロディしたグラフィックは手元にあったらお面白いから欲しいと思うけど、どれも、ウォーホルをはじめ、過去の他人のアイディアの盗用といえば盗用だね。見た目も胡散臭くてなんかアレな感じ。このドキュメンタリフィルムは終始MBWへの皮肉に溢れている。

【映画】 4本目東京島

2012年01月29日 | Cinema


漂着した島でのサバイバルが始まる。脱出するか、ここに留まって生き続けるか。リーダーになろうとする者、従う者、逃げ出す者。登場人物の人間性がよく描かれてる。窪塚洋介のキレた演技がいい。途中リアリティがあれでちょっとダレたけど、新たに漂着する集団との遭遇があったりしてまた面白くなったかな。