古事記あらすじ。【天地のはじまり】

2020-11-22 10:29:33 | 日記
【古事記】

上巻

天地のはじまり
天地のはじまりの時、高天原という場所に、神々が出現した。はじめに出現したのは天之あめの御中主みなかぬしのかみ、次にたか御産巣みむす日神ひのかみ、その次にかむ産巣むす日神ひのかみだった。その後、地上世界がまだ未成熟で、水面に浮いた脂と同じく、クラゲのように漂う状態であった時に、葦の若芽のように萌えあがるものによって出現した神は、宇摩志阿斯訶備比古うましあしかびひこ遅神じのかみ、ついで天之あめの常立とこたちのかみであった。 ここまでの五柱ごはしらの神は、「他と区別された、特別なあまつ神」である。
次に国之くにの常立とこたちのかみ豊雲野神とよくもののかみが出現した。ここまでに出現した七柱の神はみなペアとなる神を持たずにそれぞれ単独で出現した神で、その身を隠しなさった。これ以後に出現する神はそれぞれ男女ペアで出現することになる。まず宇比地ういじ邇神にのかみ・妹須比智すいじ邇神にのかみ、次に角杙神つのぐいのかみ・妹活杙神いくぐいのかみ、次に意富斗能おおとの地神じのかみ・妹おお斗乃との弁神べのかみ、次に於母陀おもだ流神るのかみ・妹阿夜訶志古あやかしこ泥神ねのかみ、次に伊耶那いざな岐神きのかみ・妹伊耶那いざな美神みのかみが出現した。