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アイドルマスター 重箱の隅 美希と春香 真の主役は? 美希が主人公フラグを持って生まれた理由

2012-12-24 20:19:56 | 日記
美希の持つ主人公フラグは春香のそれとは異質なものである。

 私は、初めてこの星井美希というアイドルを知った時にどうしようもない違和感を感じた。
良くも悪くも765プロ的でないな、という違和感をである。
バンダイナムコは、「春香的状況」に対するアンチテーゼとして「星井美希」というアイドルを創造したのではないだろうか。

 アイドルになりたい、という動機だけでアイドルを続けてきた春香は、実は中身の全くない、目的意識・プロ意識のない女の子であった。
美希との対比によって、それが浮き彫りになるのがアニマス23話。
そして春香の自己肯定と
「未来に進みかけた針を逆回しに元の位置に戻した」のが24話である。
やはり春香については物語の上からも贔屓されている、
あるいは春香そのものがどうしようもなく「状況」になってしまっている感は否めない。

 765プロが未来に進むためには、この「春香的状況」を打破する必要がどうしてもある。「大人になっていく」と言い換えても良い。

 皆が大好きな仲良しごっこ、終わらない学園祭のような765プロ、そうしたビューティフル・ドリーマー的状況の象徴、
それが天海春香である。しかしいつまでもそのぬるま湯につかってはいられない。

ビューティフル・ドリーマーの打破、そこから先の世界の話を描けるのは美希だけだ。
なぜなら美希だけが、765プロに執着してはいない。
貴音も765プロに対する執着は薄いように見えるが、実は違う。貴音は「自分の居場所」をかつて喪失したキャラクターだ。
再び自分の居場所となった765プロに対し、それゆえ貴音はとても強い執着がある。
これは千早にも同じことが言える。
ところが美希は、世界のどこにも居場所が無いし、どこでも居場所にできてしまうキャラクターだ。Pと一緒でさえあれば。
彼女だけがPに対して恋愛感情をあらわにする。
これは画期的な事であり、特別な意味がある。つまり彼女は765プロそのものには拘泥してないのだ。
そこまで理解しているPたちが果たしてどれほどいるのかは不明だが、
星井美希は諸君の想像以上に恐ろしいアイドルであり、
春香的状況に拘泥する者達にとっては最大の脅威となる因子である。
だからビューティフル・ドリーマー的状況を愛する者が本能的に美希を忌避するのは自然と言えば自然である。

そして私が美希を特別視し、愛する理由もそこにある。
異質なる者、星井美希がいなければ、私はアイドルマスターに何の興味も示さなかったであろう。