蒸気機関車 D50のHP
蒸気機関車 D50
〔D50〕
■D50とは
日本国有鉄道の前身である鉄道省が製造した貨物用
テンダー式蒸気機関車である。
当初9900形と称したが、1928年10月に
D50と改名された。
■背景
第一次世界大戦に伴う国内貨物需要の増大を背景とし
1916年頃から9600型の後継機の計画が取沙汰
され、より強力な貨物機を導入して、箱根越えなど
勾配区間での輸送単位の増大を図ることが計画された
車軸配置は、18900の成功を収めたこともあり
貨物用機も従台車付きのミカドとした9600型を
上回る高性能機が計画された。
■D50の構造
・3缶胴構成の広火室過熱式ストレートボイラ
・給水暖め器を前部デッキ上に搭載
・先台車1軸リンク式
・動輪径は1,400mmに拡大
・台枠は棒台枠構造
・弁装置はワルシャート式
■D50の製造所
川崎造船所・汽車製造・日立製作所・日本車両
■主な仕様
・軸配置:1D1
・動輪径:1,400mm
・全 長:17,248mm
・全 高:3,955mm
・総重量:78,14t
・テンダ重量:49,00t
・ボイラ:過熱蒸気式
・ボイラ圧力:13,0kg/cm2
・火格子面積:3,25m2
・気筒数:単式2気筒
・気筒寸法:570mm×660mm
・弁装置:ワルシャート式
・単独ブレーキ:空気ブレーキ
・列車ブレーキ:自動空気ブレーキ
・最高速度:70km/h