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(神奈中・横04系統)横浜駅西口~鶴間駅東口のバス(実質的に廃止に)

神奈中バスの横浜駅西口~鶴間駅東口の路線・横04系統。
横浜駅から約20km走り鶴間駅まで行くという、現代の大都市圏の市街路線バスでは珍しい長距離路線です。



しか~しこの路線、2019年1月16日水曜日から、従来の毎時1本程度から平日早朝に毎時1往復のみと大幅に減便。残りは鶴間駅~鶴ヶ峰駅に区間短縮されることになりました。
(平日・土曜日は全便鶴間駅~鶴ヶ峰駅に振り替え・休日は振替無しで鶴間駅~鶴ヶ峰駅間は減便)

ダイヤ改正後も平日1往復運転されるので路線としては残りますが、鶴間駅5時12分発・横浜駅6時30分発の早朝1往復のみ。このダイヤではタイミングを合わせて乗る・・というのも難しく、実質廃止といえる残念な状態です。

ちなみに2008年までは毎時2本運転されていたそうですが、横浜駅西口から16号線方面の横浜市営バス(横浜駅西口~亀甲山・若葉台、鶴ヶ峰駅~ズーラシアなど)が整理されて神奈中バスの運行になった際に、約半数は鶴間駅~鶴ヶ峰駅に短縮。横浜駅西口までは毎時1本に削減されました。
横浜駅西口~若葉台・亀甲山の市営バスは、市営バス路線の中でもトップクラスの長さですが、さらにその先、鶴間駅まで行く路線があるというのを知った時は驚いたものです。


話が余談にそれましたが・・・ということで、ダイヤ改正前最終日の1月15日火曜日。
お名残乗車として横浜駅西口15時50分発に乗車してみました。



横浜駅西口地下街のバス案内表示機の画面



横浜駅西口にて。車両は「や25号車」
運賃は前払いですが、下車地によって値段が違うので行先を言うシステム。鶴間駅までは310円(ICカードは309円)です。



1人がけ席は全部埋まり後方の2人掛け席も窓側は埋まる。という全員着席状態で横浜駅西口を発車。意外に途中での乗車があり立ち客も出るほどに。ちなみに一番最初に降りた人はなんと浅岡橋でした。
鶴ヶ峰駅までは相鉄線とほぼ並走といっても、相鉄線とは多少離れていることや駅と駅の間からの需要などで乗客も多いようですね。
横浜駅西口から16号線旧道方面は以前は横浜市営バスが多かったものの、横浜市営バスの路線再編でかなり整理されてしまい神奈中バスの存在感が増しています。

横浜駅から40分弱で鶴ヶ峰駅に到着。ここで結構な人数が入れ替わったものの、そのまま乗り続ける人もざっと15人いる状態



「横04系統・横浜駅西口~鶴間駅東口」「90系統・青葉台駅~中山駅北口」を除くだそう。「鶴間駅~鶴ヶ峰駅」は後払いみたいですね??

瀬谷入口は巨大マンション群のマークスプリングスの横。マークスプリングスからは瀬谷駅や南町田駅にバスが出ているとはいえ、横浜駅西口まで割安に1本でいけるこの路線の実質廃止でかなり影響を受けそうですね。



瀬谷入口の次の観音寺前の直前で境川を渡り大和市に。
ここまで旧道とはいえ16号線を走ってきましたが、ここからは大型バス同士のすれ違いも気を遣うような狭い道路に。諏訪神社や上鶴間郵便局の前を通ります。この辺りは旧下鶴間村。大和市の中でも昔からの集落があったエリアです。
鶴間のドン・キホーテの前で再び広い道に出て鶴間車庫前に。鶴間交差点で一度南林間方面に右折して鶴間2丁目交差点で左折して鶴間駅に。鶴間駅東口での折返しの都合でこの辺りは往復で経路が異なります。



といったところで17時13分頃に鶴間駅東口に到着。
横浜駅西口からは83分。所定では68分なので15分遅れでした。



(写真は別の便。実際は「や27号車」でした)

これでお名残乗車は終了の予定でしたが、鶴間駅近くで夕食をとった後、予定を変更して鶴間駅発19時25分発の横浜駅西口行きにも乗ってみることに。



途中の亀甲山で背広姿の神奈中社員が2名乗車して乗客にチラシを渡して案内に回ってきました。
私のところにも来て「明日からダイヤ改正。鶴ヶ峰駅で乗継割引システムをはじめること。本数は減便になる」旨を案内されました。他のお客さんの中には「前に説明は聞いたので・・」と言ってる人もいたので、ここ数日(それ以上?)は係員が案内に回ってるのかもですね。



この便は鶴間駅から70分かかり横浜駅20時35分頃に到着。
渋滞していなくても2分遅れ。所定ダイヤの68分は元々の設定に無理があるという印象ですね。



(係員による配布資料から)
ダイヤ改正に伴い鶴ヶ峰駅でICカード限定で乗継割引が実施されるものの、横浜駅~鶴ヶ峰駅間は毎時3本、鶴ヶ峰駅~鶴間駅は毎時1~2本と本数も少なく非常に使いづらいです。
また対象路線も限られ今宿周辺から鶴ヶ峰駅を超えて横浜駅方面までの利用では乗継割引の恩恵も受けづらく「形だけ乗継割引を導入しました」感が非常に強いです。
ちなみに端数計算の都合か乗継割引を利用して横浜駅西口~鶴間駅を利用すると305円となり従来に較べて4円安くなります。



さて今回紹介した横浜駅西口~鶴間駅東口のバス、なんとこの路線は大正末期に中央相武自動車が、横浜~厚木(現本厚木駅の辺り)で営業を開始したのが発祥。という歴史あるバス路線です。



当時の中央相武自動車の路線案内が横浜都市発展資料館に収蔵されています。
写真は2018年企画展「伸びる鉄道、広がる道路」図録から。

この図録の路線図では、横浜駅・梅の木・白根・鶴ヶ峰・今宿・川井宿・上川井・辻・鶴間・小田急駅前・三ツ谷・大塚・
赤坂・国分・河原口・厚木・相模厚木という停留所名を確認出来ます。
相鉄(神中鉄道)や小田急開業前夜から戦前期・厚木基地建設前の大和周辺の交通体系が偲ばれますね。

戦前期の地図を見ると今の小田急線鶴間駅は駅以外は何もないような場所。一方で今の下鶴間~鶴間車庫辺りには集落が認められます。厚木街道と小田急線が交差する鶴間駅が交通の結節点と機能していたと想像できます。

中央相武自動車は戦時統合などの流れを経て現在の神奈川中央交通に。横浜駅~厚木のバスは鶴間駅で分割されて今に至ります。今でも鶴間駅~海老名駅の路線はあるものの1日1往復と路線維持状態になっています。

今回紹介した横浜駅西口→鶴間駅東口は距離にして20.01kmと大都市圏の市街路線バスとしては長距離な路線です。一方で横浜市内均一運賃エリアを走ることから310円と電車よりも安い運賃設定です(県央地区神奈中運賃の約半額)また見た感じ横浜市の福祉パス類の利用も多そうで、乗客が多いように見えても採算ラインが高く厳しそうです。
更に16号線の混雑で実質所要80~90分と長いのもネックになっているよう。といっても2時間に1本程度でも存続して欲しかったもので、今回の実質的に廃止と言える大幅な減便は大変に残念です。

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2018/1/20 00:05(JST)
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