学年新聞で小学4年生の藤野は4コマ漫画を担当し、いつも、評判は上々。
ある日先生に頼まれて、隣の組の不登校の京本に一枠譲ることになった。
そして、配られた学校新聞に驚愕。
周りからも、緻密な京本の絵に話題は持ちきり。
藤野は自分より絵がうまい同級生を超えるために必死に絵の勉強はじめた。
デッサンの重ねたスケッチブックが積み重ねられ、藤野の絵も上達した。
しかし、京本の絵をみるたびに藤野の自信は砕かれ、学校新聞の漫画も辞め、スケッチブックも処分。
卒業が近くなる頃には漫画を描かなくなってしまいます。
卒業式の日。
先生に京本の家まで卒業証書を届けるよう頼まれた藤野は、初めて京本と顔を合わせた。
原作は、藤本タツキの同名コミック。
☆絵を描く事の好きな二人の少女の物語
プライドが高く自信家の少女、藤野さんが主人公。
彼女の感情の動きの映像化が饒舌でなんとも素敵
彼女を変えた引きこもり少女、京本さん。
ただひたすらに藤野さんのファンとして、彼女の漫画を支えたいという一途な心情
キレイなだけの友情じゃなくて、クリエイターとしての複雑な心情まで描かれている。
京本さんが美大に行くのは、自分の画力を上げて、速く描けるようになるためだよね
最後に見つけた四コマ漫画、ほっこりしつつも目から汗が…
キャラクターの絵や、田んぼの景色に、雪国の雪の描写はリアルで美しかった
痛みと癒し、空想とリアル、心に刺さった作品でした。
☆☆☆☆☆
「ルックバック」2024