氣まぐれ剣士の言いたい放題

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725 涙の数だけ大きくなれる

2009-06-22 08:24:33 | Weblog
氣まぐれ剣士の言いたい放題


 725 涙の数だけ大きくなれる

その女性は、ナニをしても続かない人でした。田舎から東京の大学に来て、サークルや部活もイヤになってやめる。就職した会社も続かず、次も半年でやめます。
「やはりこの仕事じゃない」と言いながら。。。

彼女の履歴書は、いつのまにか入社と退社の経歴がズラリと並びとうとう正社員に雇ってくれる会社も無くなりました。田舎の両親からは早く帰って来いの連絡が幾度も入りますが彼女は負け犬のようで帰るのもイヤでした。

次は派遣会社に登録。派遣先では、すぐに正社員とトラブルを起こしイヤなことがあればすぐに仕事をやめてしまいます。彼女の履歴書は派遣先のリストが次々に追加されます。

そんなときにレジの仕事が入ります。今まで、さんざん転職を繰り返し、我慢できない自分が自分でイヤになっていました。耐えなければダメということは、本人がいちばんわかっていました。

でもレジの仕事にもあきかけたころに母親から電話がかかり、実家へ帰ることを決めます。その日の夜に部屋の荷物をダンボールに詰めてたら1冊の日記がでてきたのです。

そこには、彼女が小さなころピアニストを目指していたことが書かれていました。
「また私は逃げようとしている!」彼女はもう少しだけ頑張ることにします。そして、いつものようにレジ打ちをしていたときに彼女はヒラメキます!
 
楽譜を見ないでピアノを弾いていたのだから・・レジ打ちをもう少しマスターしてみよう!
 
そんな彼女はが お客さまと会話をしながらいつのまにかレジ打ちができるようになっていました。

お客さまの名前を覚えて、今日のお買い得をおすすめしたら「ありがとう」と言いながら、お客さまがまた売り場に戻っていくことが、何度も起こりだしたのです。

そんなある日。閉店の店内放送が流れ・・本日は込みあいまして大変申し訳ありません。どうぞ空いているレジにお回りください!

そしてまた・・
同じ店内放送が流れます。
本日は込みあいまして大変申し訳ありません。どうぞ空いているレジにお回りください!
 
そしてまた・・
3回目の店内放送が流れました。

6つもレジがあるのに、たったひとつのレジにだけお客さまが並んでいたのです。
店長が、並ばれているお客さまに、ほかのレジにまわっていただくように促すと・・

「放っといてちょうだい。私はここへ買い物に来てるんじゃないの。あの人とおしゃべりに来てるのよ。だからここのレジじゃないとイヤなの!」

そうです。
あの人とは・・。

彼女のことでした。

そのお客さまのコトバが彼女の耳に入った瞬間。彼女はレジで急に泣き崩れたのです。
仕事がこれほど素晴らしいものだと初めて気づいたのです。

        『涙の数だけ大きくなれる!』より
        


たかが”レジ”ですが、されど”レジ”ですね。こんなことお客に言われたら嬉しいでしょうね。どんな仕事でも雑用はないかもしれません。”雑”にするから”雑用”になるのですね。

今は、レジを打つこともなく、ピー、ピーと機械を通すだけですから、会話をする機会も多いはずですがなかなか会話までは出来ませんね。

小生、レジはどんなに込んでてもやっぱり一番可愛い人のところへ並びます。美人は得ですね・・・。お粗末さまでした。

いかがでした。
次回もお楽しみに。
以上