かばはヒステリーの牝ブタに苦労してる

かばにはかって同棲したことのある、かばよりも二十歳くらい若い牝ブタの友達がいる。
　牝ブタは若い牡ブタが４年ほど前にできて、かばの元を去った。

　しかし牝ブタとかばの友達関係はずっと続いている。何故ならかばも牝ブタも同じ宗教を信じる同士だから。

　今月半ば牝ブタは顔色を真っ青にして、入院中のかばの病棟に面会にやってきた。
　どうしたのか尋ねたら、お金がもう１円もないと言って泣いた。

　そんなはずはない､今月初めにデパートの抽選で三万円の商品券が当たったと言っていたではないか。それに月初めには生活費現金四万円以上持っていたではないかと追及すると、牡ブタとの外食やデートにみんな使い切ってしまったと言うではないか。

　かばは困惑した。

まだ次のお給料日まで２週間以上あるではないか。
かばもどうしてやることも出来ないので、一旦は追い返した。

明くる日、左手に大きな包帯を巻いてまたきた。
包丁でリストカットしたのだ。

泣く子と地頭には勝てない。

とうとうかばは牝ブタに屈服し、次のお給料日までの食べるだんどりをした。

　入院中に空いてるかば舎に寝泊まりして、残っている米やラーメンをとりあえず食べて過ごし、そのあとはかばのなじみの居酒屋で晩飯一食だけ食べれるようにした。

　それに手元にあった二千円渡した。
それで終わったと思ったら大間違いだった。

　さらに居酒屋で現金を二千円借りた挙げ句、その金を２日もたたないうちに使いはたして、またかばのところに来てリストカットすると脅迫した。

　なんとも醜い牝ブタだ。しかし我教えでは目の前に現れることは自身の姿見と悟って、今日１日食えるだんどりをした。

　全てかばの不徳のいたすところにありました。