Dr.ココアのイヌ&ネコ 眼科・歯科診療日記

動物病院に訪れたワンちゃん・ネコちゃんの診療日記。眼科・歯科診療を中心に語ります。

マイボーム腺の腫瘍(マイボーム腺種の凍結手術)の経過

2019-04-11 17:39:39 | 日記
 今回は犬マイボーム腺種の凍結手術の経過をご紹介します。15歳わんちゃんの右眼下の眼瞼に数年前に小さい腫瘤が発生、経過を見ていたら現在の大きさになり、主治医に診察を受けましたが、年齢で麻酔がかけにくいということで手術に踏み切れなかった症例です。今回は腫瘤が大きくなりわんちゃんがこすりだしたとのことで当院に来院しました。麻酔をかけたくないという飼い主様の希望で、凍結で腫瘤を除去することを、提案しました。

上の画像は初診時の状況です。この腫瘤に凍結処置を行いました。

上の画像は処置後7日目です。やや小さくなりました。

上の画像は2回処置後、14日目です。かなり小さくなりました。

上の画像は3回処置後、21日目です。90%以上消失し、わんちゃん本人も気にしなくなっているそうです。
 今回の症例のように麻酔をかけたくない場合は無麻酔で行える処置もあります。ただし、病理組織検査ができないのが弱点ですが、わんちゃん本人のクオリティーが良ければ良い方法だと思います。


森田動物医療センター  http://www.animal-hospital.jp

 


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角膜ジストロフィーが消えた1例

2017-05-24 17:00:29 | 日記
 今回はチワワ、6歳、男の子で2016年10月に飼い主さんが左眼中央に白いもやもやあるのに気が付き、当院へ約1か月後に来院、検眼、血液検査の結果角膜ジストロフィーと診断した症例を紹介します。

上の画像は来院時のものです。白いもやもやが眼の中央にみられます。検査の結果、角膜ジストロフィーと診断、飼い主様には視力障害がないので、経過観察することを指示しましたが、治療を希望したため点眼による治療を行いました。
 1が月後、2か月後に来院し経過を見ていましたがあまり進展は見られませんでした。

上の画像は治療開始6か月目のものです。角膜中央のもやもやはほぼ消失しました。現在は維持療法を行っています。飼い主様の頑張りが治療につながった症例です。おだいじに!



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鼻鏡下皮膚の自然退縮した腫瘤

2017-02-15 15:50:31 | 日記
 今回は2か月で自然退縮した腫瘤の症例を紹介します。症例はミニチュアダックス、9才、女の子です。当院へ緑内障の治療で来院したとき、左鼻鏡下皮膚に6mm径の腫瘤を2週間前に気が付いたとのことで相談を受けました。下の画像は相談時のものです。痛み、腫れもなく境界明瞭の腫瘤で、細胞診を考慮しましたが、2週間~4週間のサイクルで来院するので経過観察してみました。治療は一切行っていません。

下の画像は初診から14日後のものです。少し退縮していました。

初診から58日後の画像です。完全に腫瘤は退縮し元の状態になっています。

今回の腫瘤は何か診断できませんでしたが、自然退縮したことにより3才以下の動物に認められる組織球種でないかと思われます。ただしこの子は9才ですが?上の画像より30日が過ぎましたが腫瘤の発生は見られません。
今後、経過観察していきたいと思います。おだいじに!


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右上眼瞼の腫瘤(大きなマイボーム腺腫)

2017-02-06 15:14:54 | 日記
 今回はビジョンフリーゼ、10才、雌の右上眼瞼にできた腫瘤を紹介します。
下の画像は初診時のものです。2年ほど前にマイボーム腺機能障害があると、都内の眼科専門の先生に診断されていました。当院へは初診で、6か月前に5mm径ぐらいでしたが現在9mm径ぐらいとのことで来院しました。感染性の眼脂も見られ、眼板よりでている大きな腫瘤が見られます。

下の画像は手術直後の画像です。腫瘤摘出と同時に皮膚をスライドし眼瞼形成しています。 

下は手術10日後の画像です。

下は手術50日後の画像です。眼瞼周囲の毛もそろい、眼瞼の大きさも左右変わりませんでした。きれいによみがえっています。なお、摘出した腫瘤の病理検査はマイボーム腺腫で悪性所見はありませんでした。

おだいじに!


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ねこちゃんの皮膚形成不全(皮膚ができない)

2016-11-14 15:50:30 | 日記
今回は3か月以上病院で治療していて、全く皮膚ができなかった症例を紹介します。ミックスのねこ、2才、女の子です。当院診察前は3か所の動物病院で治療を受けておりました、当院の来院は3件目の病院さまの紹介です。

上の画像は当院初診時の画像です。患部は左飛節部で肉芽過形成が見られます。病院に通院しながら自宅で毎日包帯交換をしていたそうです。この症例の治らないポイントは肉芽の異常形成、皮膚の形成不全にあり、ねこが免疫不全状態による自然治癒力の低下ではないかと思われます。治療方針は皮膚の部分移植または自然治癒力を高めて内科で治す方法を提案してみました。飼い主様は後者を選択、当院が遠いため10日から14日の間隔で来院し温熱療法を行い、飼い主様が毎日包帯交換を行いました。

上の画像は27日後です。一部皮膚が形成され、肉芽の色が正常になり、余分な肉芽がなくなっています。

上の画像は約60日後で完全に皮膚が出来上がっています。ここまで5回来院し5回温熱療法を行いおました。もう少し温熱療法の回数を増やせば治療期間が短かったかもしれません。皮膚ができてよかったね!


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