日向のにおい

留学生活4年目突入。南カリフォルニアの大きな太陽をいっぱい浴びながら送る、正常なようで少し異常な日々。

国際結婚と日本の話

2006年04月23日 | Weblog
この前お友達と話していた国際結婚話。
私も含めて3人の女の子でランチを食べながら話してたんだけど、
そのうち私以外の二人が、留学前にご両親にそれとなく、
黒人さん(あんまりこの言葉も使いたくはないんだけど、
African Americanの人って言えばいいのかな?)と結婚はやめてね
ってほのめかされたんだそう。

私も留学する前にお母さんに、イスラム教の人との
結婚はちょっと考えなさいって言われた(それは私が手に職を
持つために留学をしているのに、女性が外に出ることにも
抵抗のある宗教の方と結婚をするのは本末転倒だという、
まったく筋の通ったお話だったんだけれど。)ことがあるんだけれど、
それ以外はまったくなにも言われたことがなかったので驚いた。
(ちなみにイスラム教を否定しているわけではありません、念のため。)

それで、もし私が万が一、将来黒人さんのだんなさんを連れて
日本に帰ったときに、急に反対とかされても困ると思ったので、
昨日両親に確認を取ってみた(笑)お母さん、もしも私がある日
突然、ボビーを連れて帰ったらどうする?って(イメージしやすいかと
思って。笑)

そしたら私のお父さんもお母さんも、それはけいこの決めることで、
けいこがいいと思った人はお父さんもお母さんも好きになるよ。
って言ってくれて、すごい嬉しかった!結婚の予定も、興味も
ないけど(笑)

んだけども、きっと、私のお友達のご両親も、私の両親と
同じ気持ちなんだと思う。みんな人を愛することのすばらしさを
知っている大人たちだし、育ってきた環境も違う人と、
一生を過ごしたいと思えるような奇跡が子供に起こっている
ことを、サポートしたくないはずがないと思うから。

お母さんに、一個ちょっとすごいお話を聞いた。
お母さんの職場の、私が留学していることを知っている
おばさんたちに「娘さんが黒人さんのだんなさんとか
連れてきたらどうするの!?」とか、どう考えても人種差別
としか思えないことを、いっぱい言われるんだそう。
そのたんびに、うちの男前なお母さんは、何てこと言うの!
って一蹴しているらしいけど(笑)

小さい頃私をかわいがってくれたのは、お友達のフランス人の
お母さんだったし、台湾人のチョーさんは、よく台湾の
お菓子をくれた。ニュージーランド人だった高校の先生は、
いつもニコニコ、私のへたっぴな英語を聞いてくれた。
みんなとってもいい人なのに。

今この国でマイノリティーになってみて思うことがある。
そんなのナンセンスだって。肌の色は差別のためにある
んじゃなくて、お互いの違いを深く理解しあうためにあるんだ
っていう、いつか日系アメリカ人の人が言っていた言葉を思い出した。

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5 コメント

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Unknown (まゆき)
2006-04-24 00:20:27
やっぱりくじらちゃんのママンはくじらちゃんの母上だね!かっこいい!

日本は島国のせいか結構閉鎖的なところはまだあるからね~。

私は国際結婚したくても英語力が・・いかんせん・・。

むしろ黒人さんが恋人とか素敵!ボビーは・・だけど(笑)

そういえばLA行ったときにバスの運転手さん(韓国の人)と

英語通じないながらデートしたなぁ。

英語が話せれば甘い時間を過ごせたろうに・・。(?)





よし、英語を話せるように頑張るわ!
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Unknown (みみ)
2006-04-24 11:42:58
うちの親も近所のおばちゃんに「黒んぼ(やだねー、この言い方)連れて来たらどうする?」って聞かれたことあるらしい。

で、最初は「やだなぁ・・・」って感じだったらしいんだけど、最近はうちの性格を大変ご存知なだけあって、「反対しても意味ない(?)んだから、悩むけど納得する」らしい。

うちがこの話を聞くたびに、「黒んぼって何それ!そんな言葉差別以外の何者でもないよ!いーじゃん、別に何人だって」って怒り露にしてるからかもしれない(笑
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>みなさま (keiko)
2006-04-24 13:26:54
>まゆ



うちのママは江戸っ子らしく気風がいいよ。それに普通にナンセンスだもの。日本人にだっていい人はたくさんいるし、悪い人だっているでしょう?だから肌の色や生まれた国で、その人を判断してはいけないよって教えてくれたのはうちのパパだったから、その人が差別するような表現を使ったら悲しかったから、けいこの大事な人はパパにもっても大事な人だよって言ってくれてすごい嬉しかった!



韓国人のドライバーさんのお話、この前してくれたよね。私もこっちに来てそろそろ3年になるけど、やっぱりまだまだ英語を自分の言葉に出来なくてイライラするよ。さっきね、心健やかでいたいなぁってふと思ったの。でも英語ではhealthyしか単語が浮かばなくて、なんかちょっと違うよー!!もどかしい!!ってすごく思った。言葉って難しいけど、きちんと届いたって実感出来るときはとっても嬉しいよね。



>みみ



きっとさ、お友達のご両親が心配していたのは、そういうことなんだと思うよ。いくら私たちの両親が、私が愛した人を好きになってくれても、私が悪口を言われたり、不利益を被ることもあるわけでしょう?親はありがたいことに、まず子供の幸せを考えてくれる生き物だから。ただそれが、子供の思う幸せとかみ合わないことって、きっとあるんだと思うの。まわりの目ってナンセンスだって思うけど、それが今の日本の現実でもあるものね。それにもし、家族がそういうことで悪口言われたらやっぱり悲しいしなぁ。
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Unknown (ミック)
2006-04-25 02:02:22
本当にね、やるせないよ。

この間あんなに幸せそうな、ハートがムンムン飛びまくってた彼女を見て、心の底から「幸せになってね!」って思った。



私のお父さんはハッキリ「黒人はダメ」って、人種を指摘したけど、留学を応援してくれる、海外に目を向けることを理解してくれてる親にこんな↑言葉を言われ、本当に悲しいというか...自分の親からこんな言葉が出てくるとは思ってなかった!!



でも、くじらちゃんが言うように、「子供が周りから悪く評価されないか?」っていうのを心配してくれてるんだと思うんだけど、やっぱりやりきれない気持ちになる。



差別的考えは一日二日で変えられるものじゃない。だから少しづつ、少しづつ、「こういう見方もあるんだよ」っていうのを伝えていきたいと思う。
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>ミックさん (keiko)
2006-04-25 17:15:51
彼女はホントに幸せそうでしたね!見ているこっちにまで幸せを分けてくれるような、慈悲深い笑顔をしていたなぁ~。ご両親の説得はなかなか大変だと思うけど、絶対彼とすーっと一緒にいて、健やかなる時も病むる時もあるだろうけれど、大体はあの笑顔でいてほしいと、願わずにはいられません。



私の両親はあっけらかーんとしてたんですけど、それでも何度も「もう二十歳を過ぎているんだし、ひとつひとつ責任を取って選び取るんだよ。」って言われました。そのうちのお父さんが言ってた責任って、誰に後ろ指指されても、後悔しないで生きていくっていうことも含まれているんじゃないかと思うんです。でもそれは親にとって、自分が後ろ指指されるよりつらいこと。そこで親御さんの対応に差が出るのかなぁと思いました。



ちなみに私の親戚のおじさんは、ゲイにすごく差別的だったんですけど、やっぱり世代って言うのはすごくあるのかなぁと思いました。でもゲイも私たちも、人を愛しているのよ?おんなじことじゃない?って何度も言ってたら、徐々に嫌悪感は薄らいできたみたいです。偏見を持たないのに大事なのはやっぱり学ぶこと、触れること。せめて自分たちの世代からは、間違った目線を持たないように、なりたいものですよね。
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