高機能携帯電話(スマートフォン)の世界的なヒットに伴って、スマートフォンにコンテンツ(情報の内容)を供給する配信サイトも熱い戦いを繰り広げている。米アップルが「iPhone(アイフォーン)」向けに開いたサイトのダウンロード件数は1月までに30億本を突破。ゲームソフト大手が人気作品を供給し始めた一方、NTTドコモも新規参入するなど“乱立模様”だ。
一昨年7月にスタートしたアップルの配信サイト「App Store(アップストア)」は、アイフォーンの利用者が教育関連やビジネス向けなど、幅広いコンテンツを有料または無料でダウンロードできるのが特徴だ。
コンテンツ数は昨年11月に10万本を突破。急伸するダウンロード件数に注目したゲームソフト大手のカプコンが「バイオハザード」など人気シリーズの投入を始めたほか、スクウェア・エニックスも昭和62年に発売した「ファイナルファンタジー」の第1作などの配信を2月25日から開始した。スクウェア・エニックスは「世界でアイフォーン販売が伸びている効果は見逃せない」と強調、今後も対応を強化する方針だ。
グーグルも同社製の基本ソフト(OS)「Andoroid(アンドロイド)」の搭載機向けにコンテンツを配信する「アンドロイドマーケット」の展開に余念がない。
アップルが自社端末向けに限るサービスなのに対し、グーグルはアンドロイドを搭載した多くのメーカーの端末で利用できるのが売りだ。コンテンツ数は昨年7月の約6300本から同12月末、2万本を超えた。4月から有料コンテンツ販売を始めるネットプロバイダー、NECビッグローブは「アイフォーンに比べ、より多くの端末で利用が見込める」と期待を寄せる。利用できるコンテンツの数と内容がスマートフォン販売を左右する要因ともなっているわけだ。
NTTドコモも、同社で販売するアンドロイド対応機向けに新サイト「ドコモマーケット」を4月中に開設するなど新規参入の動きもある。ただ「乱立気味」(ゲームソフト大手)との声もあり、優良コンテンツの囲い込みでいかに利用者を引きつけるかが課題といえそうだ。
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