運転免許の更新に行ってきた。
市内の警察署で優良講習。3回目のゴールドだ。
しかも、今回は、「眼鏡等」の削除。
レイシックを行ったわけではないのに、近視が治っていたことが分かったのは2年前の眼鏡店。遠近両用メガネの新調の際、店員からの衝撃の一言。
「前のレンズも近視の方は度が入っていませんね」
え?えぇ~!?
「年齢が上がると、近視がなくなるのはよくあることなんですよ」
言われてみれば、度の入っていないサングラスをしていても、外を歩くときには不便を感じたことがあまりない。本を読んだり、スマホの画面を見るときにはやはり、遠近メガネが必要だった。
ずっと、遠近両用だと思っていたのが、言ってみれば、下半分だけの老眼鏡。
ならばと、運転免許の更新の際に、「眼鏡等」を外してもらおうというわけだ。
そうすれば、眩しい日差しの中、ハングオンのサングラスでなくとも、普通のサングラスで運転できる。
裸眼での視力検査もクリア。
優良講習の20分のビデオ視聴。
交通事故で小学生の男の子をなくした女性のエピソードに目頭が熱くなった。
ただ、気になることが一点。信号のない横断歩道でわたろうとする歩行者がいる場合。「歩行者優先を守りましょう。」「法律でも定められています。」のナレーション。ビデオのあとの10分ほどの講習でも、「歩行者優先でお願いします」と講師の方の言葉。
ようやく、信号のない横断歩道で、歩行者のために停止する車が徐々に増えていっているのに、まるで、「マナーを守りましょう。」と行っているかのように聞こえる。
信号のない横断歩道で、歩行者がいるのに、停止または、徐行の義務を守らなかった場合の違反点数と反則金は、信号無視のときと同じ。反則金9000円、違反点数2点。これは、信号無視をしたときと同じなのだ。
つまり、「マナー」なんてものじゃない。法律で定められた厳格な「ルール」なのだ。
ナレーションで「法律でも定められています」と言っても、きいている方にしてみれば「努力義務」なのか「責任義務」なのか。「きっと、マナーに近いもの、努力義務」と、取りかねない。
以下道路交通法
(横断歩道等における歩行者等の優先)
第三十八条 車両等は、横断歩道又は自転車横断帯(以下この条において「横断歩道等」という。)に接近する場合には、当該横断歩道等を通過する際に当該横断歩道等によりその進路の前方を横断しようとする歩行者又は自転車(以下この条において「歩行者等」という。)がないことが明らかな場合を除き、当該横断歩道等の直前(道路標識等による停止線が設けられているときは、その停止線の直前。以下この項において同じ。)で停止することができるような速度で進行しなければならない。この場合において、横断歩道等によりその進路の前方を横断し、又は横断しようとする歩行者等があるときは、当該横断歩道等の直前で一時停止し、かつ、その通行を妨げないようにしなければならない。
2 車両等は、横断歩道等(当該車両等が通過する際に信号機の表示する信号又は警察官等の手信号等により当該横断歩道等による歩行者等の横断が禁止されているものを除く。次項において同じ。)又はその手前の直前で停止している車両等がある場合において、当該停止している車両等の側方を通過してその前方に出ようとするときは、その前方に出る前に一時停止しなければならない。
3 車両等は、横断歩道等及びその手前の側端から前に三十メートル以内の道路の部分においては、第三十条第三号の規定に該当する場合のほか、その前方を進行している他の車両等(軽車両を除く。)の側方を通過してその前方に出てはならない。
(罰則 第百十九条第一項第二号、同条第二項)
(横断歩道のない交差点における歩行者の優先)
第三十八条の二 車両等は、交差点又はその直近で横断歩道の設けられていない場所において歩行者が道路を横断しているときは、その歩行者の通行を妨げてはならない。
(罰則 第百十九条第一項第二号の二)
信号のない横断歩道。道路にペイントがしてある。道路標識も立っている。手前にひし形のペイントで注意も促している。コストがかかっているのである。それを渡ろうとする歩行者がいても、何事もなかったかのように通り過ぎるドライバーがたくさんいる。これでは、横断歩道の意味がない。
歩行者にしても、横断歩道が近くにあっても、車がいなくなったのを見計らって、そのまま横断歩道でないところを横断する歩行者。こちらは、「歩行者免許」の講習を受けたわけではないので、咎められる筋合いはないだろう。
朝の登校時、交通指導員が、信号のない横断歩道で、車を止めて子どもたちを渡してくれるという学校に勤務していた。その子達が大人になって、車を運転するようになったら、きっと、信号のない横断歩道で、渡ろうとする歩行者がいれば停止するドライバーになるだろう。
逆に、近隣とのトラブルを避けるために(交通指導員は地域の方が多いようだ)、車がいなくなるまで、子どもたちを待たせて、安全に渡そうとする交通指導員がいたら、子どもたちは、将来どうなるだろう。
無事、免許証の「眼鏡等」は外された。今後は、ハングオンでないサングラスで車が運転できる。
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