かやのみ幼稚園のブログ

かやのみ幼稚園の1日や、自然、動物、行事等いろいろ掲載します。

降誕会の話

2012年05月22日 | 日記

今年、園長は降誕会の話に宮沢賢治さんの代表作でもある「ツェねずみ」の話をしました。原作はとても素晴らしいのですが、5分くらいで話をしないといけなかったので、多少脚色しながらお話させていただきました。貸出絵本として注文していますので、いつか子どもたちが借りて帰るかもしれません。

この話に出てくるツェねずみという主人公は、その名の通り「チェッ」とすぐ舌うちするような性格のねずみです。ある屋敷の屋根裏にすんでいます。ある時、友だちのイタチが戸棚にある金平糖(子どもに説明しにくいので、美味しそうなクッキーとしました。)を見つけてツェねずみに教えます。喜んで金平糖を取りに行きますが、すでにアリの兵隊がきていて追い払われます。「こんな弱いねずみをだますなんて」と、イタチに言い決めゼリフ「償ておくれ(まどってくれ=わかりづらいので、つぐなっておくれと代えました)」としつこく言うので、親切で言ったつもりだったイタチはカンカンになりながらも自分でとってきた金平糖を全部やります、こんな性格のねずみなので動物は誰も相手をしなくなり、ついには柱やバケツ、チリトリ等と友だちになります。ところが柱さんが冬の支度にツェねずみにすずめの巣にある羽を拾っておくといいと言うと、喜んで何度か巣に羽を運びます。そして足を踏み外しこけてしまいます。柱はとても心配して怪我がないかと気を使うのですが、ツェねずみは柱にも「いなぬ指図をするからこんな痛い目にあった」と言い「償ておくれ」と言いだします。
またある日チリトリはツェねずみに最中をやりました。次の日ねずみは腹痛をおこし、チリトリニにも「償ておくれ」と言いだします。
バケツは洗濯ソーダをやりました。毎日これで顔を洗うことをすすめたがゆえに、ひげが10本程ぬけたとケチをつけ「償ておくれ」としつこく250程言います。
そんなねずみにもう誰も近寄らなくなったのですが、たった1人だけまだこのねずみと近寄っていないものがいました。それは、ねずみの大敵である「ネズミとり」でした。
ネズミとりは毎日ツェねずみに「あそびにおいで、今日は魚の頭がえさに置いてあるよ。大丈夫、しっかりと入り口を押さえておくから」と誘います。
「へん、うまく言ってらぁ」とネズミは相手にしませんが、ある時「今日はおいしいはんぺんだよ」と言うと「本当にエサだけくれるのかい?」と言い中に入って食べました。
何事もなく帰り、それから何度かえさにありつき調子にのったねずみは、「今日も来てやったぞ」とえさそうに行って入るようになりました。
すると「今日のはんぺんはくさっているではないか。こんな弱いねずねをだますなんて」
「償っておくれ」その瞬間、怒りで手をすべらしてしまい、うっかりとぬずみとりの入り口が閉じてしまいました。
怒ったねずみはねずみとりの針金をかじったり、あばれたりしましたがもう二度と外へ出られなかったという話です。
みなさん、このツェねずみさんのことをどう思いましたか?
こんなひどいねずみはいやだなぁと思いましたけど、もっとよく考えたら自分のことだなぁと思いました。みんなにもこのねずみさんのような事があるはずです。
人の親切や恩にたいして、ありがたいと思わない者はけっしていいことにはなりませんね。。。
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かしわもちをつくります3

2012年05月22日 | 日記

子どもたちが作ったかしわもちが、蒸し用鍋へと投入されていきます。
さっき裏山で採取してきた若いサルトリイバラの葉を、蒸しあがったかどうかの判断ように入れます。
程なくできそうですね。。。

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かしわもちを作ります1

2012年05月22日 | 日記

降誕会の時には、一緒に五月産まれの子どもたちの誕生会をあわせて行ないます。
かしわもちに欠かせないのが柏の葉ですね。
この辺ではあまりメジャーの葉ではありません。幼稚園周辺ではサルトリイバラがたくさんなっていて、この葉をこの辺りではかしわもちの葉の代用品として使っています。
私も最近までこれが柏の葉だと思っていた程です。
この植物はツル性です。ツルにはトゲがあるので、採る時には注意が必要です。
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今日は降誕会

2012年05月22日 | 日記

今日幼稚園では降誕会(ごうたんえ)を行いました。
これは仏教行事のひとつで、御開祖である親鸞聖人の御誕生を喜ぶ行事です。
園長がいつものように降誕会のいわれを話します。
今年は先生方で紙芝居をするというので、話がかぶらないように「ツェねずみ」の話をしました。
ビックリしたのが、この園長の話も先生の紙芝居も、とても子どもたちが集中して最後まで話が聞けていたことです。
この前の花まつりの時よりずっと上手に話がきけていました。
それも理解しながら、ほとんどの子どもの目がこちらを見ながら聞けていました。紙芝居にいたっては、下の廊下に先生のマイク無しの声がとうとうと聞こえていた程です。
ちなみに話中、先生が子どもを注意する声もありませんよ。。。
全くシーーーンとして聞いているのです。集中力がとてもスゴイなぁと感心しました。
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