とっても当たり前ですが水田では水を張りますよね?
そして水は張るけれど深さは大体10cmで深くても15cmとそこまで深くありません。
そうなると大切になってくるのが水が均等にいきわたるように、しっかりと均平をとらなければなりません。
ある場所では盛り上がったり、ある場所では凹んでたり、または全体的に傾いていたりなどすると困るわけです。
特に大潟村では2ヘクタールを超す田んぼもあるので、ほんのちょっとした傾斜でも問題になってきます。
そして「田んぼってそんなに傾斜するものなの?」と思うかもしれませんがするものなんですよ。
土質が柔らかい場所があればそこから土は動きやすいですし、近くに建物など重いものがあったりで地盤沈下が起きていたりします。
他にも暗渠後で低くなったりなど利用は様々ですが、高低差はどの田んぼでも少しずつ生まれてくるものなのです。
なので一つの田んぼにつき何年かに一度は均平をとる作業をする必要があります。
その作業をレベラーという作業機で行います。
トラクターにレベラーを付けた様子がこちら
このレベラーで土を高い所から低い所へ引っ張っていきます。
では高い所や低い所や低い所はどうやってわかるのか。
それにはこいつを使います。
この上の部分の黄色い機械がレーザー光を水平に飛ばします。
それを作業機に付けられている受光機(作業機から上に飛び出している黄色い物体)で受けます。
すると受光機が光より高いと作業機は勝手に下がり、光より低いと作業機は勝手に上がります。
こうすることで高い所に行けばレベラーのブレードが地面に刺さり土を引っ張り始め、低い所に行けばブレードが地面から離れて土を置いて行きます。
このように高い所から低い所に土を運んでいきます。
そして高い所と低い所を何度も行き来して均平をとっていきます。
このレベラーがけの前に準備のため一回起こしてるのですが、レベラーがけをすると圃場全体を踏み固めてしまうためもう一回起こします。
起こしてしまえばあとは水を入れて代かき、苗もだんだん大きくなって来ていよいよといった感じですね!