一~二日に大阪府茨木市で開かれた国体近畿ブロック大会水球競技で、滋賀代表の長浜北星高校水球部「ロングビーチ」が、京都府代表の鳥羽高校をラスト一秒の大逆転で破り、優勝した。
永遠のライバル、鳥羽高校を国体近畿大会で制したのは十年ぶり。北星高校は九月十日から新潟県で開かれる国体全国大会に近畿代表として出場する。
同校は先月、近畿高校選手権で準優勝し全国高校総合体育大会(インターハイ)出場を決めていたが、同大会では、近畿最強豪の座を守る鳥羽高校に十対六で敗れていた。滋賀県が国体、インターハイに同時出場するのは三年ぶりとなる。
北星高校は予選リーグで奈良県代表の平城高校を二十九対三、兵庫県代表の選抜チームを十八対一の大差で破り、予選リーグでも和歌山県代表の選抜チームを二十一対一で制したが、鳥羽高校との対戦では、第一ピリオド五対二、第二ピリオド六対四と、鳥羽高校がリード。第三ピリオドで六対六の同点に追いつき、最終第四ピリオドでは七対七のまま息詰まる攻防となった。同点では総合得点で鳥羽高校の優勝が決まるなか、残り時間十三秒で、試合が一時中断。三年の大橋選手がシュートを決め逆転したのは試合終了一秒前だった。奇跡的な逆転劇で、北星高校の応援席では抱き合って喜びを爆発させた。
近江毎夕新聞