mirror ~アタシ目線~

キモチを映すようにレンズを向ける。

いつもとなりで

2013-06-24 | 写真

いつもとなりで

 

いつも となりで 君が笑うから
いつも となりで 君が眠るから

・・・僕は となりで 君を想った


いつも となりに 君が居たから
いつも となりに 君の香りが

・・・僕にとっての 当たり前だった


いつも となりで 君が泣いていたことも
いつも となりで 君が怒ることも

・・・僕は いつも 困っていた


いつも となりに 君が居た意味も
いつも となりに 君を求めていたことも

・・・僕は いつか 忘れていた


いつも となりで 君が笑っていたことも
いつも となりに 君を感じたことも

・・・僕には もう 思い出せない


いつも となりに 君が居たことを
いつも となりで 君を愛したことを

・・・僕は あの日の 一枚を見つけた


いつも となりで 君に向けたレンズが
いつも となりに 君が居たことを残した一枚を


・・・僕は その日から 立ち止まったまま


いつも となりで 君がくれたように
いつも となりで 君にあげられただろうか

・・・僕は  今も 君を想う

(ひゅうがあおい)

 

 

モデル:Naho Matsui.

詩:Hyuga Aoi.

写真:kaori.

 

 


撮影は楽しく(メイキング)

2013-04-14 | 写真

3月はじめ。

まだ少し肌寒い頃、この日は雪が吹雪いていた。

 

今回協力してくれたモデルはNaho.

そしてアシスタント&家をスタジオに協力してくれたAnchan.

 

今まで、作品づくりに拘ってきたけど、

ちょっと思考を変えて、撮影を楽しむことを大事にしたいと思う。

撮ってるとき、ホントに楽しい。

ファインダーを覗くと、レンズに写る情景を独り占めしている気分になれる。

そこに写るモデルに、自分の想いを重ねるんだ。

そんな楽しい時間は、ホントに協力してくれる人たちのおかげで成り立っている。

最近では、興味を示してくれる人がすごく増えた。

撮影の依頼をもらったり(なかなか日程調整がうまくいかなくてゴメンナサイ)、

撮影の様子を見たいと言ってもらえたり(必然的にアシスタントしてもらうけどね)、

すごく嬉しい。

だから、撮るアタシも、撮られる人も、見る人も、一緒に楽しみたい。

 

今回はそんな想いの第一歩。

 

照明や盛り上げるための音響、風をつくるためのドライヤー、

風船を飛ばずなど、一人でたくさん担ってくれたAnchan.

「もっとちょうだい!」と無茶をいうアタシに息を切らして頑張ってくれました☆笑

寒い中、Tシャツ&ショーパンで頑張ってくれたNaho.

撮影も3回目。すっかり緊張も解けていっぱい笑顔を見せてくれました☆

 

 

季節も変わり、これからの撮影も楽しみ♪

 

 

 

写真:kaori.

モデル:Naho Matsui.

協力:Anchan.

 

 

 


love you.

2013-02-11 | 写真

 

2013年。

昨年11月から1月が過ぎるまで 

カメラを封印していました。

やるべきことやらんとね。

一区切りついた。

やっぱり、カメラを触りたくて、写真が好きな自分がいた。

 なんか、気持ちだけ膨らんで

知識とか全然追いつかないんだけどw

「ヘタクソ」とか言われたし(泣)。

下手なんわかってるっちゅーねん!!!

だって素人以外のなんでもない。

ただ 好きで たくさん撮ってみたい。

好奇心の塊で 何が悪い?w

今年はいっぱい学びたいし 撮りたい!!!

 


 

花びらの絨毯を見つけた。

真っピンクの絨毯は女心をくすぐる。

花びら一枚一枚がハート型で可愛い。

・・・・・・・遊び心が動いたわけで。

 

 

すれ違う車からも 通り過ぎる人たちからも

きっとすごく「変な人」みたいに見られていたから(笑)

撮影するんだってわかるようにカメラを置いてみたり。

でもね・・・すっごく楽しいひとり遊びでした(笑)。

  

 風に負けないようにちょっと必死やったけど

花びらが風で飛ばされていっちゃうのは

ちょっと切なくて ちょっと美しかった。

・・・風はどこまで届けるんやろうね。

 

そしたら 遊び心が乙女心を呼び戻したわけで。

 

 

(笑)

忘れかけてた乙女心を取り戻したって感じ。w

真っ先に届けたい人の顔が浮かんで

「どうか この風が 届けてくれますように」

と願いながら シャッターを押した。

 


 

写真:kaori.

 

 

 

 

 

 


儚き宝石

2012-11-18 | 写真

儚き宝石

 

 

フォトアルバムで初公開☆

※PC版でフォト動画になってます。

 

 

10月28日 奈穂と撮影会。
天気は雨上がり、
最高のタイミングで雨が止んだ。

 

子どもの頃、夢中で飛ばしたシャボン玉。
舞い散る宝石を必死で追いかけた。
幼いころは、たくさん壊すのが楽しかった。

 

でも...
触れた瞬間、儚く消える虚しさを
大人になって 気が付いた。


包み込むように舞うのに、
シャボン玉はまるで幻の花。儚き宝石。

 

だけど 儚き宝石は
確かにそこには存在した。

 

子どものころから好きなシャボン玉。
大人になって いろんな意味で
もっと もっと 好きになった。

 


写真:kaori.
モデル:Naho Matsui.


 


千の名をもつ花

2012-10-21 | 心海

 

10月のはじめのこと。

約束の場所にアタシたちは向かった。

緑が広がる和かな道をゆっくり歩く。

「咲いているといいね」

期待通り、撮りたかった花は

「待ってたよ」と言わんばかりに咲いていた。 

 

彼岸花。 

花言葉:悲しい思い出、想うはあなた一人、また会う日を楽しみに

情熱、独立 など。

 

彼岸花のイメージは、なんだか寂しそうで悲しいようなものを感じる。

秋の彼岸の時期に咲くことから名づけられている。

別名、「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」

「赤い花・天上の花」の意味でおめでたい兆しとされている。

 他にもこの花は いくつかの名前をもつ。

その名前の意味や伝説の数だけ

花言葉の深い意味を感じるのです。

 

赤い花といえば 薔薇。

情熱的で愛おしい。

アタシも大好きな花。

でも、 この赤い彼岸花を知れば知るほど

エネルギーに満ちた赤がにじみ出る。

よく見れば容姿がオシャレ。

 包み込むように咲いた花は

きっと悲しい思い出さえも 柔らかく包み込む。

 

白黒つけられない灰色に染まるような日常だから

こんなにも存在感を発揮する赤に惹かれる。

 

そんなイメージをアタシは写真で伝えられているでしょうか。


 そんな想いを持ち合わせて

久しぶりの心海とのセッション。

同じ景色・同じ花を同じ場所で感じて

この花の魅力を教えてくれました。

 

 

 

 『千の名をもつ花』

 

偽りなき世界にも

赤い花は咲いているか

 

花びらは染まりゆくから

黄色い睫毛に静かな戒律を灯す

 

此岸の冷たい陰を彷徨い

安息のような微香を漂わせ

歩む道の傍らを燃やしながら

 

夜雨にうるみ

色褪せぬ掟が滲むとき

流れたのは雫か

束の間の免罪か

 

地上を覆い尽くすまで

澄んだ赤は深まり続ける

果てなき放熱を約束するかのように

 

「赤」という圧倒的な熱の放熱に

絶やすことのないエネルギー。

偽りのない愛情、理性と感情。

色褪せていく赤が雨でうるおって

より赤を光らせる。

 

読んで見てくれている人たちに

どれだけの赤を伝えられているのかな・・・。 


 

おまけショット。

アタシは白い彼岸花を初めて見た。 

赤とは違って神秘的。

たった一輪だけ咲いていたこの白は

あの日のあの時間を染めるためにあったんだと。

大切なことに気付いた時間でした。

 


 

写真:kaori.

詩:木目心海