建替え日記 ［１０］

解体工事を終えて、庭の植樹もきれいさっぱりとなりました

解体作業を見て、もっとおセンチになるかと思いましたが

意外と吹っ切れて、淡々とした気持ちでした


ちょうどこんな感じでした

２０代の頃に、かなりハードな登山をしていました

あるコースでは、豪雨で滝のようになった斜面を伝っていました

岩石まで流れ落ちてくる冷たい雪解け水に、全身ずぶぬれになって

斜面につかまって、ビバーク（不時露営）してあくる日の夕方に

たどりついた頂から谷間を埋めた雲がゆっくりと流れるのを見たような

心境でした　　思考停止の状態から少しずつ現実に戻ってきた感じなのでしょうね


「なしとげた」とか「達成した」とか「立ち直った」といった感慨はありません

けれども、不思議な、静かな気持ちになっています


地鎮祭には、私の両親、次女、妻の母親、妹夫婦が参列してくれました

暑い日でしたが、妻の法事でお世話になっている、お寺の住職にお願いして

仏式で行いました　　おりんや香炉、蝋燭立ては妻の仏壇から借りてきました
　


表現できませんが、変わってきた自分を見つめるような気がしてきました



かあさんがんばってるからね　　二人の家　かあさん一緒にがんばろうね