かあさん がんばってるからね

肺腺ガンで急逝した妻との26年間の思い出を綴ります。

12年前の入院前夜

2020-08-22 06:00:37 | 闘病記
入院前夜
まさか後の展開がこんなになるとは露ほども思わず家族で明日から入院する妻の支度を手伝っていた
私はのんきに「今まであれこれいろいろバタバタしてきたので、この辺でオーバーホールしてもらってきたら」
娘たちはどこから出してきたのか、ブランド物のタオルとか揃えていた
当の本人の妻はなんと脛の毛を剃っていた その時はやっぱり女性の身だしなみとはこんなんかなぁとバカ亭主は思っていた 初めての入院の不安を紛らわせていたんだね
けれどもやはり心ここにあらずだったのか、私はドリップコーヒーを反対にセットして全部こぼしてしまった  意識の外になにか得体のしれない不安があったのかも
翌日は天地がひっくり返って、足元の大地が崩れ落ちるような事態になるとは想像もつかなかった

それに比べて自分の場合 なにか傍から冷静に観察しているような感覚
やはり身近な人の時より自分のことの方がずっと気持ちがラクだ
まだ元気 先日もこんな時に町内会総代移譲にあたって、臨時町内会総会を開いて町内会役員と組長の信任手続きが必要という相談役を思い切りどやしてきた 「交代」と「代行」の定義の違いをグダグダと 町内の臨時体制だそうだ そんな間に合わせで施政はできない 何が言いたいのか臨機応変、応用問題のわからないこいつはバカか 思いきり殴ってやろうと思った 2日後の週末に入院する患者なのにね まだまだ元気



居間の飾り棚の一番上にあるサトイモの葉を傘にしたカエルの置物
妻の病室のベッドボードに娘たちが置いていた
「必ずカエレ(帰れ)」の願い

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