サンボマスターの『希望の道』を聴いていて
なぜか・・・父と母のことを思い出した
我が家の歴史・・・
私は ごく普通の夫婦の間に生まれ・・・ごく普通に幸せに育ってきたと思っている
それでも・・・
ぼんやりと聞かされた父と母の歴史は・・・
父は幼い頃養子に出され・・もらわれていった家の跡取りとして育てられた
その当時としては・・ある程度の教育もそこで受けさせてもらった
そのままの道を歩んでいたら
山などの財産を持つ家で・・それなりの暮しをして一生を終えれただろう・・・
なのに・・・母とであった
母の家は 沢山の姉妹がいて
母の父はその娘達を従業員として 今で言うお茶屋さんのようなことをしていたそうだ
当時としては・・・ありふれた話なのかもしれないが 私には想像もつかない世界だ
そして・・・父と母は・・・愛し合ってしまった
母と結婚する事で、養家を父は勘当され・・・だから・・
旧姓に戻った私の姓は、母方の姓だ
そんな愛を貫いて・・二人は幸せに暮らしましたとさ・・ちゃんちゃん・・
とならないのが人生で
私の物心つかない頃は、会社を興して・・社長のようなことをしていたらしいのだが
つぶして・・・
私が幼稚園に行き始めた頃から 転勤族でもないのに・・引越しを繰り返した
結構長い時期・・仕事もなく父は家にいて・・・封筒張りなどの内職をしていた
それでも・・なぜなんだろう
当時・・・貧しさを感じた事も、引け目に思ったこともない
だから・・・なおさら・・・今になって思う
母は・・・どんなにがんばってくれたんだろう・・と
小学校3年生の頃 小さな長屋のような所に住んでいた時
新しく入った学校の同級生達がやってきて
当時私は髪の毛を伸ばして、自分で言うのもなんだがお嬢さんぽかったから
私の雰囲気と、住んでいる家の落差に驚いていた
そして・・それを 情けないと思うのではなく
友達の予想を裏切れて・・面白いと・・・私は思ってた
というか・・・思うようにしていたのかもしれない
その後・・・父はがんばり・・・ちっぽけな一軒やを買った
いそいそと私と一緒にデパートに出かけ 新居の為の買い物をする母の嬉しそうな顔を
今でも覚えている
そして・・・苦労した一家は・・幸せになりましたとさ・・ちゃんちゃん・・ともならない
老年に達する頃・・息子の尻拭いの為・・・その家を手放し・・・
二人は引越しを二度して・・
父の終の棲家は・・結局・・団地になった
これが・・人生
こんなに波乱に満ちてはいなくても・・似たようなことそれぞれの家にあったかもしれない時代
でもね・・・
愛すべき人生だと・・・私は思う
小さな家に引っ越して・・・がんばってきた物を全てなくして
それでも・・父は言っていた
「なんとか・・少しでも・・おかあちゃんにお金を残してやりたい
全く縁が切れたわけではない養家に 頼んでみようと思う」・・と
どんだけ高い敷居でも・・・母のためには、またげるのだ
残していくであろう愛する家族・・・守ろうとしてた
前を・・・みてた
私は・・一人で生きねばならなくなったとき
助けてもらえる親も、帰れる実家も無かった
でも・・・・たぶん・・・
そんな日が来ても・・ちゃんと生きれるように
前渡されていたんだ
父と母と暮らした時間のなかで・・・
これでもか、これでもかと現れた苦難を・・・笑うやり方
長屋に引っ越す前
幼い私に父は言った
「今度の家は、可南は、好きかもしれないな・・・洋風のおうちだよ」・・と
ただ狭い台所にPタイルが貼ってあっただけなのだが・・・
引っ越すまで・・私はお伽の家を夢みて・・ワクワク暮らした
引っ越してみて
正直、想像は裏切られて・・・がっかりしたけど・・・
そうとは 父には、伝えないでおこうと思った
父は・・そういう人だ
少しでも・・いいことを探す
だからかな・・・希望の道を聴いていて
我が家の歴史を思い出したのは・・・
おとうちゃん・・・
希望の道・・・次は 私が行く道だよね
日本中のみんなで・・・行く道だよね
2011年 可南 個展の御案内
期間 4月27日(水)~5月15日(日) 定休日 月曜日
時間 AM11:00〜PM7:00(日曜・祝日はPM5:00まで)
入場無料
場所 ワイアートギャラリー
〒530-0027 大阪市北区堂山町15-17ACT3-1F
TEL 06-6311-5380
期日と場所以外 詳細は決まっていませんし、案内状などもまだ出来ていませんが 御希望の方は御住所、氏名をお書きの上 思いついたときにメッセージボックスよりお知らせ下さい
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