命のかたち心のかたち つちびと 可南'Sギャラリー

再会


ときどき私は、過去に読んだ本を


適当に開いて読むことがある



今日も・・湯船につかっている間


そんなふうに過去に読んだ本のエピローグあたりを読もうと思いついて


それを試みた



そして・・びっくりした


私が読もうとしたのは川村元気さんの『世界から猫が消えたなら』



この本は何年か前に読んだ


ざっくりした内容は憶えていて・・いい本だったとの認識はあったのだけれど



208ページの一文を見て・・驚いたのだ



じつは・・2019年のワイアートでのつちびと展の動画をユーチューブにあげる際


ワイアートさんからちょっとした文章を書いてくださいと言われ


思いついた文章に、その一文を引用させていただいていたのだ




何かの本で読んだということは記憶に在ってそのことは断っているが


誰のなんという本で読んだか全く思い出せなかった



でも・・今日、それが川村元気さんの『世界から猫が消えたなら』からだとわかった


そこに書かれていた文章は


「自分が存在した世界と、存在しなかった世界。そこに在るであろう、微細な差異。

そこに生まれた、小さな小さな 差 こそが僕が生きてきた 印 なのだ。」



というものだった






予想していた本とは違っていたので・・へぇ~この本だったのかと


びっくりした




このごろ・・


いろんなことをどんどん忘れていく




その文章の引用も、憶えていたから引用したのではなく

2014年のブログに書いてたものを・・一部分だけ抜粋したメモがあって・・


そのメモをたまたま目にしたからだった




記憶から消えていくことは・・存在しなくなることと同じような気がしていた


でも・・ちがうと・・今日知った



たとえ微かだとしても・・痕跡はどこかに残っているのかもしれない




そして・・その痕跡をたまたま見つけて


ワイアートさんにユーチューブに添える言葉を求められた時


どの本に載っていたかは思い出せないまま・・私はこんな文章を書いた


「自分が存在した世界と、存在しなかった世界 

そこに在るであろう、微細な差異。

そこに生まれた小さな差こそが

僕が生きてきた印なのだ。」

読んでいた本の中で、こんな言葉を見つけた。

たぶん、私は

つちびとを作る私として存在することで、生まれるかもしれない...そんな差異を探している。

残された時間の中で、

精一杯の差異を作れたらと

せつないほど願っている。



可南






ユーチューブをアップしてから1か月半ほどして年も変わり・・


なんの本かわからないまま引用したその本と

今日たまたま再会した



巡り会わせの不思議を思った


引き寄せる力というものを実感した






 



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 ★ 来春の個展のおしらせ ★  

可南つちびと展「いのちの数だけ」


4月7日(火)~18日(土) 11:00〜18:00 

場所 應典院(おうてんいん)

大阪市天王寺区下寺町1-1-27



★つちびと写真絵本『泥の水へとかかる虹』をご希望くださる方は
  
こちらから








今回の個展の会場風景は

こちらから

 



前回のつちびと展の会場風景は

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