今、伊坂幸太郎さんの『ＰＫ』という本を読んでいて
その文中に、
『臆病は伝染する』という言葉がある
私は・・本来、怖がりで
今も・・臆病そのものだ
ただ・・その小説を読みながら
思い出したことがある
その小説の中では
「人間には突然、巨大な何かに試される時がある・・・
選択する瞬間、決断の瞬間だ」
というようなことが書かれている
私も・・１度だけ・・
あれは、そんな瞬間だったのだろうなあと
今になって思うことがある
もちろん・・それは小説のような大きな決断ではなく
私のその後の人生に関わるけれど・・でも人から見たらほんの個人的な決断だ
その時、臆病な私は・・ほんとうなら
自分よりは強いと思っていたものからのその提案に従いたかった
そのほうが・・楽だった
でも・・どう考えても・・理不尽だと思える１部分があって
私は・・・死にもの狂いで「NO」を選んだ
具体的な内容を書けないので・・何のことかわからないだろうけど
その「NO」を言えた自分が・・良くも悪くも今の状況を作っている
そして・・今のつちびとを作れている私がいる
伊坂幸太郎さんの小説に戻れば・・
その小説の「臆病は伝染する」という言葉には・・続きがあって
「そして、勇気も伝染する」
そう書かれている
本を読んでいただいたらわかるのだが
臆病とか勇気とかだけ見ると・・「テロに屈しない」とある人が声高に叫ぶ言葉を思い出しそうだが
そんな次元の話ではない
というか・・まったく逆の話かもしれない
何を選んでも・・結局は、大きな流れを変えることは出来ないかもしれないと
いう危惧も小説には書かれていて
「なら・・どうすればいい？」という決断を迫られている夫の問いに
「簡単だよ・・子供達に自慢できるほうを選べばいいんだから」
と・・妻は答える
たぶん・・・その自慢できるとは
国力とか富とか宗教とか・・そんなものではなく
人間として恥ずかしくない・・・やさしい勇気なのだと思う
。。。。。。
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