人知れず生まれ 誰にも知られず死んでゆく そんなイノチがあることが
私にとっては とても辛いことです。
なまじ記憶などというもののある人間の思いあがりだと言われたら
それまでなのだけれど・・・
たしかに 命のほとんどが 虫や花や微生物・・・名前などついていなく
固有の存在だと認識もされず・・・潔く終わる
だから センチメンタルな私のたわ言なんだけれど・・・
収容所で終わる猫や犬、名付けられる事もなくダンボールで捨てられた仔たち
一緒に並べていいのか分からないけれど
以前お話で聞いた戸籍だけがほしいいと願ってたおじいさん(今は姿を見かけなくなったと聞きます）
テレビのドキュメンタリーで、ずっと昔に見た 畠山さんとお豊ばあさん・・・
他にも、あの人も、あの仔も・・・
出会えた存在を 私は 覚えていたいと思ってる
憶えていたところで なんの役にもならないだろうけれど・・・
それでも
私の持ってる記憶の鞄に入れるだけ一杯詰め込んでおきたいと思う
どんなイノチも 本当はかけがえのないもののはずだから・・・
出会った命のこと全て・・・わすれたくない
あいちゃんのこと 多くの方が祈ってくださる
涙がでるほど うれしい
食べている姿・・・歩く姿・・・皆さんが応援してくださるありがたさ
そんな想いが、奇跡を生み、娘を支えてくれる
ありがたくて、ありがたくて・・・
だからこそ・・・
誰にも知られず終える命がある事が
なおさら・・・かなしい
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