かつて母が住んでいた団地の近くにカフェを見つけた
なんとなく気になって行ってみたのだけれど
それ以降・・母のことを思い出した時、たまに再訪する
もし、そのカフェが、母の生きている時にあって
施設にお世話になるまでに開店していたら
母と一緒に行ってただろうと思う
カフェの窓から緑を見ながら
いろんなことを想う
母がいろんな時、助けてくれたのはもちろんだけれど・・
母が施設にお世話になってからだって、
借りたままだった団地のその部屋が
私たちを、たびたび助けてくれた
今も使っている・・つちびとを運んだり展示台にするたくさんの木の箱にオイルステンを塗ったのも、母の部屋だった
規則違反だから・・ごめんなさいだけど
娘が保護した白血病とエイズキャリアのあいちゃんは
しばらくの間、母の部屋にいてもらって
変わりばんこでお世話に通った
さらに・・私が、かつての家を飛び出さねばならなくなった時も
何日間か母の部屋で身を隠していた
今も時々思い出す
母の団地の部屋があったから
私も娘もあいちゃんも救われたんだなあと
その当時はすでに・・鬱と年齢によっていろんなことがわからなくなっていた母で
お世話をしているつもりだったけれど
結局は、そんな母に救われていたのだなあと思う
窓辺でランチを食べていた男性が帰り際に、「2時ぐらいに取りに来るのでランチをもう一つテイクアウトでお願いします」とカフェの方に伝えていて
店員さんが、「同じおかずになってしまいますが」と確認されたところ
「それは、父が食べる分なんでだいじょうぶです」との返事が耳に入った
そのやり取りの言葉だけで・・
なぜか目がウルウルしてきた
母のために私もテイクアウトしたかったなあと思った
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