娘が幼い頃
眠る前には 必ず一つの絵本を読んだ
その時の本だったのか、そうでなかったのか・・・
好きな絵本がある
作者がどなたなのかは 忘れた
題名は 『唄うしじみ』
年取ってほとんど魔法の使えなくなった魔法使いのおばあさんが
トラジという猫と暮らしている
ある時、お味噌汁の具にしようと しじみを買ってきた
でも、いざ お味噌汁にしようとして
水を張ったボールの中にいるしじみを見て 躊躇して
「今日は 具なしの味噌汁でいいかい?」
呆れ顔のトラジをよそに・・・
今日こそと思うのだけれど・・・
そんな毎日が続く
ある日の夜中・・・おばあちゃんとトラジは
しじみたちが 水の中で プクプクと唄っているのを聞き
交通費の為のカンパを集めて しじみ達を元の海に連れて行ってやろうと決心する・・・
そして・・・おばあちゃんとトラジは・・・
優しい絵本だった
かつて 家族で潮干狩りをして
思った以上のアサリが取れて
しばらく 風呂場の洗面器に入れていた記憶のある私は
夜中に、ピューッと 水を飛ばしていたアサリと重なる
結局食べてしまったけど・・・
申し訳ないような気持ちになった事思い出す
57年生きてきて
いくつかの心に残った歌や本や 作品や出来事に出会ったのだろう
でも・・・毎日に必死で 思い出すことすら あんまり無かった
だから・・・
ブログを書き出して良かったなあと思う
かつて集めた宝物を 隠した箱の中から
再び取り出して 味わっているような気がする
当時 想いを共有する人なんていなかったから
今頃・・・共有してもらっているような気がする
ガラクタいっぱい詰まった宝箱・・・時々 とりだしてみようかな
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