久しぶりに日が射していたから
朝、アトリエに上がって
『息を吐くたび、希望を吐く』を、窯の上に移動させた
ずっと前に成形を終え窯の上に置いていた『いのちの粒』と一緒に
ふと思いついて・・写真を撮ろうと思った
そして・・二つの異なる作品を一緒に写真を撮るうち・・
胸にストンと落ちたことがあった
私は新作の母子を作りながら・・
実は自分でも・・今なぜこのつちびとを作ろうと思ったのだろうかと不思議だった
でも・・命の粒と一緒の写真を撮りながら・・気づいた
個々の命の重さが・・どんどん軽く扱われる中で
そのことに・・私は私なりの方法で
何とかあがなおうとしていたのだと
いのちの粒も・・ひとひらも・・まんまるの祈りも
そうだったのだ
そして・・その行き着いた先が・・『息を吸うたび、希望を吐く』の母子だったのかと
腑に落ちた
あたりまえのことだけど・・
命は、たったひとつ
たぶん・・そのことを感じてほしくて
この母子を作ったのだなあ・・とわかった
恐がりの私は・・コロナの中で
怯えながら・・
見えない先を案じながら
本当は、呼吸すらしにくい中
それでも作り続けているのは・・そんなつちびと達だったのだ
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７月２８日 今日のひとひら
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