気づいたことがある
我が家の仔たちは・・家族であると同時に
なにより・・同志なんだと・・・
2007年春・・夜だった・・
長年の婚姻生活の破綻から
私は家から閉め出されたあと
共に暮らしていた猫たちも・・次々に・・外に出された
必死で・・ショコラもちゃーもアルもジュニアも捕まえ・・・
その日を限りに・・独り身になったのだけれど
でも・・その時・・どんなに探しても
フウだけが見つからず
夜で・・真っ暗で・・・
しかも、雷が鳴り出し・・雨まで降ってきた
身を裂かれるように辛かったけど・・見つからないフウを残し
とりあえず・・他の仔たちと私は・・娘達の車で
誰も住んでいない母の団地に連れて行ってもらった
そして・・・次の日の早朝
1人で・・もとの家に、フウを再び探しに戻ろうと思ったのだが
昨夜のことがあったので・・1人で戻るのが怖く
猫好きの友人の車で連れて行ってもらい・・友人に外で待っていてもらった
庭の隅々まで探して・・それでも・・見つからず
諦めて帰ろうと思って・・
でも・・・ふと・・まさかね・・と思いながらも
最後にのぞきこんでみた・・四角くくりぬかれたブロックの中に
小さく香箱すわりになっているフウを見つけた
あんなに横で探してても・・一言も鳴いてもくれなかった
フウは・・そんな仔だ
でも・・どうしてなんだろう
そのブロックの中を見てみようと思えたのか
そして・・見つけて・・連れ帰ることが出来たのか・・
それから・・何日か・・猫たち5匹と母の団地に隠れるように暮らし
その後・・つぶれかけの長屋で・・・みんなで暮らし始めた
入院という形で、預かっていただいていたリュウも引き取り
人間一人と老犬一匹・・・そして猫五匹
そこから・・・私と6匹の第二の生活が始まった
それは・・・過酷なものだった
住まいの状況も
お金の状況も
そして・・・何の身分証明も待たない私が・・・旧姓という身分を手に入れることも
でも・・猫たちを食べさせねばならなかった
痴呆の老犬を、看取らねばならなかった
でも・・だからこそ・・私は・・がんばれた
けっして・・充分な環境を・・猫たちに与えてやることができたわけではない
酷いものだったよ
それでも・・・彼らは・・一緒にいてくれた
一緒にいるしかなかった
それって・・・・彼らも・・その環境の中で
共に戦ってくれたのだと思う
あの時代・・・怖くて・・苦しくて・・不安でたまらなかったけど
人生から逃げ出そうとだけは・・けっして思わなかった
だって・・あの仔たちが・・いるもん
そう思えたのは・・彼らが、共に・・その状況を戦ってくれたから
あの年月・・6匹の同志が・・・いてくれたから
そんなことを・・つくづく思った
その同志も・・リュウが逝き・・ショコラが逝き
そして・・・フウまでも・・逝ってしまった
6匹いた同志が・・半分になってしまった
この・・空いた部分の・・なんという広さ
それでも・・・私は・・
残り3匹の同志と共に 与えられたそれぞれの命を闘わねばならない
闘うしかないのだよ
★★★★★★
可南つちびと展
場所 ぎゃらりい ホンダ
日時 2013年 3月7日(木)~3月20日(水)
11:00~18:00
イベントDAY 3月11日(月)ドリアン助川さんのライブ(詳細は未定)
〒599-8236
堺市中区深井沢町3134
TEL 072-278-3381
FAX072-278-1451
ぎゃらりい ホンダ
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