ワイアートの会場には ３冊の黒い表紙の冊子が置かれていました
それは･･ぎゃらりーホンダの個展、斎理屋敷の個展、
そして、丸善での個展
それぞれの場所で撮った写真を、それぞれ綴じたものです
ホンダと斎理屋敷の２冊は、ワイアートが始まるずっと以前に綴じたものですが
丸善の冊子は･･ワイアートの在廊中に仕上げて
会期半ばあたりで完成しました
私がとった写真だけでなく･･ワイアートさんが撮ってくださった写真もたくさんあって
珍しく接客している私の姿も映っています
で･･今日は･･そのワイアートさんが撮ってくださった丸善の写真を少し載せますね
撮られている事を意識していないから
わたし・・大口開けて笑っています
そして・・・
何より･･丸善でのつちびと展が･･
私の願った以上の雰囲気であったことを思い出させてくれる写真
まるシリーズの前で･･視線を落として見るために
かがんだお母さんとぺたんと座り込んだ子供の姿
二人の後ろ姿は･･まるでつちびとの中から抜け出てきたようでした
私は今でも・・
制作に行き詰った時
体の不調を感じた時
そして･･いろんな不安にさいなまれた時
こんな風景を思い出します
そういえば･･ワイアートのための制作で苦しんでいた時
こんな言葉をノートに書き残していました
「忘れんぼの私よ、思い出せ
この苦しい作業が、あんなに幸せな時間をつれてきた
搬入や搬出や泣きそうなほど大変なことだらけで
それでも人に助けられ
何とか、本当に何とかくりぬけた
そんな人との出会いも、つちびとを作り始めてからのこと
忘れんぼの私よ、思い出せ
作らなきゃ何も始まらない
逃げるな
スタコラサッサと逃げ出したい私よ
今は、一人でくりぬけろ」
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