KAMIRIMO(かみりも)の限界乗り旅記

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2023(令和5)年6月、尾瀬の沼山峠から鳩待峠まで5時間で歩いた

2023-06-19 21:29:20 | 日記

2023(令和5)年6月、尾瀬の沼山峠から鳩待峠まで5時間で歩いた

 

画像の出典:Wikipedia「尾瀬」

・尾瀬に行ってみたい。
・尾瀬に行くなら尾瀬沼と尾瀬ヶ原を見てみたい。
・尾瀬は徒歩でしか行けないが所要時間図は簡単に手に入る。
・本格的な登山の経験がない。今後もする気なし。
・一日に2万歩以上歩いたことがほとんどない。
・尾瀬は観光客でもバスツアーでも行けるが甘くない。遭難する。
・行程は鳩山峠と沼山峠の間を歩くことになり車では行けない。
・鳩山峠と沼山峠との間を一日で歩いた記録や報告が見つからない。
・鳩山峠と沼山峠との間を歩くガイドは必ず1泊2日としている。
・悪天候の尾瀬は遭難するかも。直前まで天気予報を見たい。
・尾瀬に行くには夜行日帰りにせざるを得ない
(観光客が行ける時期に尾瀬の中や玄関口の宿を直前予約できるはずがない)
・帰路時刻の固定は無理して遭難一直線(過去の山岳遭難記事を見ながら)
・尾瀬では5月27日にツキノワグマで怪我人が出た

だから、このような行程にせざるを得ない。

東武浅草駅23時45分発の東武鉄道尾瀬夜行23:45で会津高原尾瀬口駅に3時過ぎ着
会津高原尾瀬口駅4時20分発のバスで尾瀬沼山峠に6時10分着
尾瀬沼山峠6時40分から1時間10分で尾瀬沼
尾瀬沼8時20分から3時間で見晴
見晴11時50分から2時間で山ノ鼻
山ノ鼻14時20分から1時間30分で鳩待峠
鳩待峠の最終バス16時40分発に乗れれば帰宅可能

鳩待峠でバスに乗り遅れても、あるいは観光客が大勢いるだろう山ノ鼻、最悪でも山小屋市街らしい見晴まで行ければ、きっとなんとかなるだろう。
あるいは尾瀬沼でギブアップして引き返せば、それでもよし。

 

結果を先に書く。電子地形図25000(国土地理院)を加工して作成

東武浅草駅23時45分発
会津高原尾瀬口駅3時50分下車、4時20分発
沼山峠5時56分着、6時2分発
尾瀬沼6時44分着、6時59分発
見晴8時47分着、8時56分発
山ノ鼻10時9分着、10時27分発
鳩待峠11時9分着

まさかの5時間で、沼山峠から鳩待峠まで歩けてしまった。

 

東武浅草駅4番線。

尾瀬夜行23:45は、下記のとおり玄人と沿線民でないと無理。
・チケットは旅行会社「東武トップツアーズ」でのみ販売
・東武トップツアーズは全国で8店舗しかも日中のみ営業
・東武トップツアーズのネット販売は帰路込みで日時要指定(遭難一直線)
・ただし土曜発の特定日のみネット購入可
(これがなければ乗れなかった。ただし値段は1200円増し。)
・浅草駅で何枚も撮った発車案内はすべてハングル表記
(切符で乗れない団体専用列車を表記するのは不思議)

 

電車は普通の東武特急「リバティ」3両編成。
だから寝台でも個室でもなく、座席。ガラガラ。

 

出発後1時間で減光。

 

目が覚めたら会津高原尾瀬口駅に着いていた。夜明け前。
到着時刻の3時8分でなく、3時50分に点灯と車内放送。

 

電車内と駅出口とバスのりばのトイレを客が奪い合い。
推定50名程度の客数でこれでは、満員のときはどうなるのだろう。
客への掲示が世知辛い。そういう場所なのだろう、ここは。

 

バスは2台来た。
1台目が来ても乗らない客が多く、様子を見ていたらもう1台。
駅員なんていないし、案内も掲示も何もないのに、どこまでも勝手知ったる玄人と沿線民向けのルートらしい。

 

沼山峠。定刻より14分早く着いた。夜が明けた。
しかし誰も尾瀬に行こうとしない。高地順応のための待機だろうか。

 

だから単独行とする。尾瀬への入口も分かりにくい。
これもやはり玄人向けか。迷っても自己責任なのだろう。

 

まずは階段の登り坂。先行者に追い着いた。
普段の(街の)歩きで、すぐに息切れ。ゆっくり追うことにする。

 

登り坂でくたびれて、下り坂で足が痛い。先は長い。思いやられる。

 

事前入手の所要時間図で片道70分のはずが、30分で尾瀬沼が見えた。
もっとも、沼が見えてから着くまで10分以上かかる。

 

尾瀬沼着。想定より1時間早い。
山小屋の宿泊客が次々に出発していた。

 

見晴へ急ぐ。
マップと異なり沼のほとりでないことと、木道でなく地面を歩くことに驚く。
そんな素人が、尾瀬なんかに来ている。

 

所要時間図で60分の沼尻まで、30分で歩いた。
先客がデッキでごろ寝。気持ちよさそう。
青天、無風。今日の群馬は猛暑日予報で、どこまで暑くなるか。
ネット上の警告を見て防寒着を2枚持参も、鞄の中に入れたまま。

 

ここから見晴までの道がきつかった。
木道は朽ちて捻挫しそう、木道がないとぬかるんで足を取られ、そして険しい岩場を登り降り。
道標は壊れて方向を示さない。グループ客や外国人団体客が次々に向かってきたので迷わないが。

 

景色もない、目印もない、どこにいて、どこへ向かうのか。
この道をもう一度歩けと言われたら、断ろうと思う。

 

それでも、所要時間図で2時間の道が80分で済んでいた。
見晴には二階建ての大きな山小屋がたくさん。
食堂や喫茶も営業し、高いと書かれる値段もプロ野球場よりは安いかも。
常連とみえるお客さんが、くつろいでいる。

 

ここから尾瀬ヶ原。
(勝手な)想像と違い、湿原というよりは草原で、平坦でなく高低がある。
木道は引き続き、朽ちて歩きにくい。これも勝手な想像と違った。
足の疲れと痛みを気にしながら、先へ進む。想定より2時間早い。

 

高地で暑くなくも、日射しは強い。帽子と手袋と長袖長ズボンが役立つ。
行楽客に家族連れ、子供連れが混じり始める。
これで、時間切れで帰れなくなることはないだろうが、行ける所までは足を運ぼうと思う。無我の境地。
先客に追い着き、そのペースでゆっくり歩こうと思うと、道を譲られてしまい、前に出る。
2列の木道の両側を進み、皆さんの進路を塞ぐ客は、決まって中高年女性と、ガイド付きツアー客。

 

竜宮の小屋と売店は非営業か。三又は分岐のみで何もなし。
客が増え、団体客が激増する。大手旅行会社のバッジを付けた、日帰りバスツアー客か。

 

正面に山小屋らしき建物が見えたら、そこは山ノ鼻だった。
ついに山ノ鼻まで来たのか。想定より4時間も早い。早すぎる。
午前中に鳩待峠まで行けてしまうのか。
ここは賑わう行楽地。みんな山道を1時間歩いてきたのか。

 

ここからずっと登り坂であることは事前に知っていたが、心臓破りの坂だった。
多客による渋滞を見越していたが、それがなかったのは幸いというか災い。
あと800メートルに苦しんで苦しんで、しかし所要時間図で1時間半の道のりを40分ちょっとでクリアしていた。

 

想定より5時間も早く、想定外の午前中に鳩待峠に着いて、足は限界、歩くのもつらい。
バスはあと50分来ない。と思ったらバスの切符売り場で、乗合タクシーがすぐ出るから乗り場へ行けと。
そう言われて乗り場へ行ったら、20分も待たされたのだけど。

 

乗合タクシーも、尾瀬戸倉ですぐに乗り継いだ関越交通バスも、沼田駅で乗り継いだJRの電車も、混んでいて、断続的に寝て、明るいうちに無事帰宅。

初めての、おそらく最後の尾瀬が終わった。夏が来ればこの苦行を思い出すかもしれない、はるかな尾瀬。


2004(平成16)年7月、川崎からマリンエキスプレスの宮崎行きに乗船し、那智勝浦へ行った。

2022-06-26 00:08:47 | 日記

2004(平成16)年7月、川崎からマリンエキスプレスの宮崎行きに乗船し、那智勝浦へ行った。

川崎駅東口から川崎市営バスに乗る。
 
マリンエキスプレスに接続する便は少ないので、
 
浮島バスターミナル行を浮島町公園入口バス停で降りる。
 
川崎港のフェリーのりば。
 
運賃・料金と、
 
時刻表。
 
この日は「車両満船」だった。この後1年もたずに廃止になるとは思わず。
 
就航30周年記念ポスター。
 
乗船券。車両なし。
 
今夜の宿「フェニックス エキスプレス」。
 
船首が開いている。
 
乗船口で検札。
 
乗用車が船に喰われるように見える。
 
きょうの行き先は宮崎。別の日は日向。
 
船内案内、ではなく、非常脱出経路図。
 
こちらが「船内ご案内」。
 
翌朝、那智勝浦に入る。乗船券では「那智」、港の名は「宇久井(うくい)」。
 
ファンネルマーク。
 
那智勝浦フェリーターミナル。
 
路線バスに乗り換える。「フェリー連絡 宇久井港←→勝浦駅」
 
フェニックスエキスプレスは宮崎へ向かう。
 
以下、当時入手した資料を掲載。
 
折り畳みの時刻表。京浜航路。
 
その裏は大阪航路、貝塚航路。
 
川崎航路 船内のご案内 表面
 
川崎航路 船内のご案内 内面
 
乗船券など。席番案内が2枚あるが、どの時点で得たかは覚えていない。
 
ご乗船の際のご案内。
 
那智勝浦からのアクセス案内。