J.P.フィールド 暇人日記

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 ヨーコ、ジョン・レノン暗殺者の番組を非難

2005-05-20 22:06:12 | 暇人日記
(BARKS)記事
 あれが起きて20年か。
 意外にまだ20年だったかなんて思う。あの頃私は高円寺に住んでいた。高円寺のミスタードーナツでほぼ毎日昼飯代わりにドーナツとコーヒを飲んでいたのを妙に憶えている。あの事件の報道があった日から3日間私は黒いネッカチーフを首に巻いていたっけな。

 しかし当時も突然の不可解さもあって、ジョンのファンならあのイカれたチャップマンについては誰も口にしなかった。一方確かにアメリカは軍事予算の正当性と兵士の国家的有用性に対するやたらと目障りなジョンの平和活動が、これ以上兵役該当世代に影響を与え続けることを不快に思っていた、ということはあり得るだろうね。時代に大きな発言影響力のある当人を抹殺することはその後の神話化を差し引いても当面は有効に働く忌むべき野蛮な口封じ手段だ。
 そういうことを考えるほどにジョン・レノンという存在は一ロックシンガー・ソングライターとして無視できないほどに大きかったのだ。要するにそれは政治構造なんぞにまったく興味を示さない人々にさえ幅広く広告塔として働く、何かとやりにくい存在だったに違いない。

 そうしたスタンスを執るジャーナリズム本がその後けっこう出版された。しかし凶行に及んだイカれチャップマンに直接インタビューしたものは非常に少ない。観点からして凶行者は単に傀儡にすぎなくなるからだ。実際、愛する夫を奪われたヨーコさんの心境は我々には推し量れないものもあって、むろんそんなものは見たくもないのだろう。しかしその時代の一部をでも共にした「ジョン・レノン」のファンなら忌むべきも目を開いて見るべきフィルムなのではないかと思う。