加賀友禅馬鹿一代

ライフログっぽい感じでしょうか…

時計の「時」がトキでない理由

2017-12-18 10:27:30 | 日記

 

私たちの生活の中でなくてはならないものの1つでもある「時計」

 

「時計」は「とけい」と読みますが、誰も不思議に思ったりしません。

 

しかし、「時」は、音読みでは「ジ」で、訓読みでは「とき」で、「と」と読むことはありません。

 

「時計」のときだけ「と」と読むんです。

 

じつは、「時計」というのは当て字、だったのです。

 

時計(機械時計)が日本に伝わったのは室町時代末期、16世紀半ばのこと。

 

それは「とけい」と呼ばれ、「土圭」「斗計」「斗鶏」「斗景」などと、いろいろな漢字が当てられました。

 

そもそも、「とけい」という言葉は、古代中国で方向・日影などを測定する際に用いられた「土圭」という器具の名前に由来します。

 

「時計」は、この「とけい」という言葉に当てたものということで、「と」と読ませているのです。

 

明治時代には、「とけい」は「時斗」「時辰」「時器」「時機」「時鐘」などとも書かれていたんだそうです。

 

「時」を「計る」から「時計」なんだと思っていましたが、うまく思いついた当て字だったとは、実に驚きです

 

もし、時を計ることから名付けられていたら、「ときけい」と読んでいたんでしょうか?

 

違和感が半端ないですね…