政権交代して半年が過ぎ、期待が失望に替わってしまった。普天間問題のとりあげ方、解決法などを見ると、民主党は基本的になにも考えていなかったということが露呈して目を覆うばかりだ。国家の経済力、地勢的なポジション、パワーバランスもっと怜悧に見なくてはいけない。自民党にそれが出来ていたわけではないが、すくなくとも戦後責任をもって、大問題化しないように蓋をしてきたことは確かだ。それを外したのだからいろいろ吹き出すのは当たり前だが、やり方が下手というのか、失望だ。
小泉改革前後から日本の経済力は失速したが、戦後の60年間の平和主義のおかげで文化的に誇れるものは充実した。この文化的資産を日本の経済力を復興させるための資源とした国家戦略的なシナリオの提示こそが、政権与党に果せられた使命であろうし、そのシナリオがあればこ、増税の議論ができるのではないか。国がどうなるか分からない、あるいは国民の信頼を得ていない政府に増税など出来るわけがない。
小泉改革前後から日本の経済力は失速したが、戦後の60年間の平和主義のおかげで文化的に誇れるものは充実した。この文化的資産を日本の経済力を復興させるための資源とした国家戦略的なシナリオの提示こそが、政権与党に果せられた使命であろうし、そのシナリオがあればこ、増税の議論ができるのではないか。国がどうなるか分からない、あるいは国民の信頼を得ていない政府に増税など出来るわけがない。