iOS端末のバックアップ取得・データ管理を行うソフトといえば、Appleの純正アプリ「iTunes」以外にも、サードパーティーから様々なソフトが登場している。
サードパーティー製ソフトの良い点は、簡単で分かりやすいユーザーインターフェイスや、本家iTunesにはない機能が追加されていること。
これまでにも当サイトでは多数のデータ管理ソフトをご紹介してきたが、今回はバックアップファイルの暗号化ができることで、よりファイルを安全に管理できるのが魅力のMac/Windows向けソフト「DearMob iPhoneマネージャー」をご紹介したいと思う。
ファイルの暗号化が簡単にできるiOSデータ管理ソフト
「DearMob iPhoneマネージャー」は、Digiarty Software社の子会社であるDearMob社が提供しているMac/PC向けiOSバックアップソフト。
同ソフトは、基本的にはiTunesと同じようにiOS端末のバックアップを取得したり、データ管理ができるものになる。今回はMac版をインストールして使ってみた。
メイン画面はこちら。画面には大きく「写真転送」「音楽管理」「ビデオ管理」「バックアップ」「ファイル」の5つのメイン機能のアイコンが並べられており、その下には「ファイル暗号化」や「連絡先」などの細かな機能が並べられている。
このメインページのアイコンをクリックすることで、それぞれの機能を利用することが可能だ。
おそらくアイコンの説明だけでどんな機能なのかはすぐに分かるとは思うので、それぞれの機能の説明は割愛させていただくが、気になる方は公式サイトで詳細を確認していただければと思う。
バックアップや写真転送機能などを使ってファイルを転送する際の速度は、数あるサードパーティー製アプリの中でもかなり早く感じた。バックアップソフトを使う上で転送速度を重視するなら、かなりオススメできるソフトだ。
また、同ソフトを使う上で個人的に注目していただきたいのが、写真やビデオ、連絡先などの重要データを暗号化できること。「DearMob iPhoneマネージャー」では2種類のファイル暗号化機能が利用できるので、それらの使い方をご紹介したいと思う。
まずはMacやPC上にあるファイルを暗号化・復号化する機能について。この機能はメニューの「ファイル暗号化」からアクセスして使う機能で、暗号化したいファイルもしくは複合化したいファイルを追加し、「今すぐ暗号化します」「今すぐ複合化します」のボタンをクリックすることで、簡単にファイルを暗号化・復号化することができる。
暗号化の際にはパスワードを入力する必要があり、複合化の際にもこのパスワードが求められることになる。パスワードが間違っているとファイルを複合化できなくなってしまうので、入力したパスワードは忘れないように気をつけよう。
次に、iOS端末の中にある写真やビデオ、連絡先などのデータを暗号化・複合化してエクスポートする機能について。
こちらはそれぞれ「写真転送」「ビデオ管理」「連絡先」からアクセスして使う機能になっている。上部のメニューに表示されている「エクスポート暗号化」にチェックを入れることで、暗号化した状態でデータをエクスポートすることが可能だ。
これらの暗号化を行うことで、万が一の事態になってもバックアップファイルを悪用できないようになっている。「DearMob iPhoneマネージャー」は、サードパーティー製アプリの中でも特にセキュリティ性を重視している印象を受けた。
ただし、「DearMob iPhoneマネージャー」を使っていて少し気になったのは、日本語翻訳が完璧でないこと。意味は何となく通じるのだが、漢字の間違いや説明が読みにくい部分があった。この辺りは今後の改善に期待だ。
以上が、Mac版「DearMob iPhoneマネージャー」の機能や、使ってみた感想だ。まだ日本語慣れしていない印象こそあるものの、転送速度は早く、ファイルの暗号化機能もあるので、今後のアップデート次第ではかなり便利に使えるようになるかもしれない。
「DearMob iPhoneマネージャー」は体験版もリリースされており、まずは無料で機能を試すことができる。体験版には24時間以内のデータ転送量に上限があるなど制限が設けられているので、利用する際にはそれらに注意していただければと思う。
「DearMob iPhoneマネージャー」はMac/Windowsのどちらでも使用できる。ライセンスの購入は公式サイトからどうぞ。
ちなみに、現在、Mac/Windows向け「DearMob iPhoneマネージャー」の2台用永久ライセンスが55%オフになるキャンペーンが公式サイトで開催されている。購入するならこの機会をお見逃しなく。