介護職の給与の内訳は、大きく基本給と手当に分かれます。基本給は施設利用者の介護保険から出るので低くなりがちですが、その分手当でカバーされます。つまり、介護職の給与は、手当が生命線になるということです。介護職がもらえる手当の種類は把握しておきましょう。
有名どころでは資格手当です。資格を持っているだけで継続的に手当てがもらえます。社会福祉士、介護福祉士、精神保健福祉士などの資格を持っていれば、およそ10000円から15000円の手当てがもらえることもあるんですよ。難易度の高い資格ほど、多くの手当てが付きます。
夜勤が発生する施設では、夜勤手当もつきます。一般的に夜勤は不人気なシフトですが、夜勤手当をもらうためにあえて夜勤を希望する介護士もいます。通常、日勤の給料の1.25倍に設定されるので、体力面に大丈夫そうならおすすめですよ。
家族手当を設けている事業所も多いです。家族手当とは、扶養する家族がいる職員に対して支払われる手当です。手当が適用される範囲や金額は企業によって異なります。
移動手当も、重要な手当ての1つです。移動手当とは、訪問介護士などの移動や待機に対して発生する手当です。移動時間も労働時間として扱うようにするためにできた手当です。移動時間に対して賃金を払わない事業所もありますが、労働法基準法に違反する行為になります。
研修手当は、研修に参加することでもらえる手当です。企業側から命じられて研修に出席する際、企業側は研修に参加した従業員に給与を払う義務があります。強制参加の研修に賃金が払われないことがありますが、違法なので気をつけましょう。