ほうむめいど

自作無線機で世界を旅する

ハムフェアの収穫

2007-08-30 00:08:23 | Weblog

VCHアンテナのノウハウについて,スミスチャートを使う方法を武藤さんから教わった.今まで僕が凝り固まっていたのは,上側エレメントとその延長コイルを合わせて1/4波長とし,下側エレメントと地表に這わせるエレメントを合わせて1/4波長とすることだった.こうすれば下側エレメントと地表に這わせるエレメントを合わせたものはフルサイズになり,トップバンドでは40mを超える事になる.

武藤さんは,上側エレメントをもう少し長くするとコイルのインダクタンスを小さく出来ると教えてくれた.そこまでは僕も解っているのだが,僕の場合はもうすでに 476.61μH のコイルが存在する.それならば,と教えてくれた考え方はスミスチャートの外周を利用しての考察方法だった.ここでは図が描けないから詳細な説明は省くが,要はVCHアンテは全長で電気的に1/2波長であれば良いはず,ということだ.

ならば,上側エレメントを長くして延長コイルをそなままの 476.61μH にすれば,下側エレメントも物理長を短く出来るはずだ.なぜそうなるのかは,スミスチャートの外周を使って考察してみれば解るでしょう.そして,弾き出したエレメント長は以下の通り.

上側エレメント長     :4.0m
コイルのインダクタンス  :476.61μH
下側エレメント長     :3.8m
地表に這わせるエレメント長:7.38m

これでトップバンドのVCHアンテナが非常に簡便になった.


もう1つの収穫は,今井さんが著された本が素晴らしかったこと.9月1日発売の『手作りトランシーバ入門』というランド貼付法による配線でエッチングを行わずにトランシーバをどんどん作りましょうという本だ.ハムフェアのCQ出版ブースで2冊購入した.どうせ1冊はボロボロにしてしまうのだ.僕の AS-15 という 21MHz/CW トランシーバもこの本に掲載されているので,興味のある方は是非作られると良い.