運動能力とは、自分の持っている筋力、俊敏性、持久力、柔軟性をベースに発揮される能力のこと。
それに対し、身体能力とはそのベース 、つまり運動能力を発揮するための先天的に自分に備わっている能力のこと、だそうだ。
「あの人は腕っぷしが強い。」とか「足が速い」という場合は、そういった方面の身体能力が高いという意味になる。
だから身体能力は伸ばしようがないが、運動能力はトレーニング等によって伸ばせるということになる。
例えば100 メートルを10秒で走ろうとしたり、トリプルアクセルを跳ぼうとするイメージを形成すると、ほとんどの人がそのイメージには程遠く自分には出来ないと自覚できる。
それは、理想の動きのイメージを自分の身体能力の中に描いているから伸ばしようがない。
一方で、動きの中の緩急、強弱、大小のリズムや軌道に対する制御がイメージ通りだと思っていたけどそうではなかったという場合は、稽古のやり方と量次第で改善できる。
ここで身体の現実とそれを概念的に言葉で捉えることの意味が気になってきた。
気になってきたけど、人間は理解できたことや、できると思うことをやる方が効率的だと考える。
だから、とりあえず自分の運動能力のなかで守るべき動きを思い描く。
jiseido.com