寺嫁らしく・・・

寺嫁の朝は早い。
とはいっても、一昨日から住職夫婦（舅・姑）が出かけてるから気持ちゆっくりめ。

まず起きて仏さんのお茶とお水をあげる。
それから普段は朝ご飯の用意だが、今日は私達夫婦二人なのでのんびり。
門を開けに行き、ゴミを捨てに行く。
お墓の水かえをし、外まわり・玄関まわり・庭の掃除。
お盆が終わってからお参りは少なくなったが、いつ誰が来ても良い状態でお迎えしたい。
今日はのんびりと朝ご飯の支度をする。

あ～夫婦二人ってなんて楽（´∀｀*)
気持ちがゆったりできる♪

旦那クンを起こしに行き、待ちきれない私は先にご飯を頂く。
旦那クンは起きてから本堂で３０分くらいお経をあげる。
その朝のお勤めが終わってから朝ご飯。
私はその間に洗濯物を干したり、本堂の花の水をかえたりする。

普通の家と違うところは仏さんのお世話が多いのと、掃除をする場所が広いってぐらいかな。
よそのお寺はどうなのかわからないけど、うちは観光寺院ではないし
割とのんびりなほうだと思う。

以前旦那クンに「はぁ～暇だね～誰もこないね～」なんて言ってたら
「うちは閑古鳥がないてる高級料亭だと思って」と言われたｗ
いつ誰が来るか分からないけど、突然の来客があってもいいように常に綺麗に
してある、誰が来てもニコニコ・・・こんな感じか。


それまでののほほんとした生活は電話１本で急に慌ただしくなった。

檀家さんが亡くなられた。
副住職である旦那クンがいたから良かったけど、私一人だとオロオロするところだった。
こんな感じで寺は留守番が必ず要る。
いつ誰が訪ねて来るか分からない、いつ誰が電話してくるか分からない。
結局出かけてた住職を呼び戻すことになった。
家電を携帯に転送しちゃえばいいんでね？とか思ってたけど、そうもいかないのかなぁ。
旦那クンは小さい頃から今まで３０年間のうち、家族全員で出かけたのは
１回だけらしい・・・
なんとか現代文明の力で変わらないものか。