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日本人の平均年間性交回数46回、既婚者のセックスレスは30%

2012-01-18 09:51:49 | 日記
厚生労働科学研究班と日本家族計画協会が共同で実施した「第2回男女の生活と意識に関する調査」が最近発表された。なんとなく気になるテーマでもある。といって、オリジナルの報告書を読んだわけではなく、新聞報道からの二次情報なので以下の話は事実レベルで間違いがあるかもしれない。
 読売新聞”既婚の10代―40代、3割セックスレス”(参照)ではこの調査結果を次のように総括している。



 結婚している10代から40代の日本人男女の約3割が、最近1か月以上性交渉がなく、セックスレス傾向にあることが、厚生労働科学研究班などの調査でわかった。


 十代と四十代を一緒にしてしまうのは大雑把過ぎるので、ネットを探すと毎日新聞の「Dr.北村 ただ今診察中」という連載の”第51話 セックスレス傾向が一段と進む”(参照)にやや詳しい話があった。ここでは、日常的にセックスが行われる環境にあると思われる人々を対象に、セックスレス群(31.2%)と、セックスレスではない群(54.9%)に分け、セックスレス群を次のように特徴付けている。括弧内前者がセックスレス群の比率、後者がセックスレスではない群の比率。



1.初めて付き合った異性と今も付き合っている(15.6%:22.6%)

2.セックスに対して「とても関心がある」(6.8%:14.0%)

3.異性と関わることを面倒だと感じている(44.1%:30.9%)

4.初交時のセックスに対して「かなり重大なことだと感じていた」(54.8%:44.9%)

5.一年を超えるほどに長期間にわたってセックスから遠ざかっている(19.2%:0%)

6.避妊することや避妊法について相手とよく相談して決めている(30.5%:45.9%)


 これを見てどう思うか? 私にはさっぱりわからない。単純な話、何かの要因が、セックスレス群とセックスレスではない群を分けているとしても、その要因となるべきものが皆目見当が付かない。この特徴とされているものは、それらの属性のように見える。
 これについて、同記事ではこう総括しているのだが、これも納得もできない。


異性とのコミュニケーションを図ることに消極的であるとか、セックスに対して前向きな姿勢を持つことができないと、セックスレス傾向が強まる可能性の高いことが示唆されます。


 さらに、コラム記事ということもありこういうオチが付く。


 男女間のコミュニケーション・スキルをどう高めていくか。このあたりがセックスレスの解消と少子化からの脱却への近道ではないかと結ぶのは乱暴でしょうか。


 そりゃ乱暴でしょう。でも、読売新聞の記事も同じ。


 日本家族計画協会の北村邦夫常務理事は「行政になじみにくいテーマかもしれないが、少子化対策としてセックスレスの問題にもっと真剣に取り組むべきではないか」と話している。


 ようするにセックス回数が少ないから、少子化だよと小一時間。と笑いを誘うが、それでも、デュレックス社が行った2004年の調査"Global Sex Survey 2004 results"(参照)では、世界平均は年間103回なのに対し、日本は46回と少ない。というか、平均からかなりはずれている。オリジナルデータから抜き出してみるとこんな感じ。


フランス 137回
ギリシア 133回
セルビア・モンテネグロ 131回
ハンガリー 131回
マケドニア 129回
ブルガリア 128回
イギリス 119回
ニュージーランド 114回
米国 111回
タイ 103回
スイス 103回
ドイツ 98回
フィンランド 98回
中国 90回
ベトナム 87回
インド 82回
台湾 79回
香港 79回
日本 46回


 フランスダントツ。オスマン帝国ってなんか独自な文化なのか。コモンウエルスもそうか。やるなぁ…はいいとして、日本だけがダントツに少なく。むしろ、こうした側面が日本国民というものを特徴付けているとしか読めない。それってなんだと考えていくうちに頭痛がしそうだ。わからない。
 直感的に思うのは統計が間違ってんじゃないの?だが、そうでもないのだろうか。こうした数値上は、日本人が性交に非常に消極的な国民ではあると言えるのだろう。
 なので、それに既婚者のセックスレスのネタをまぜて厚生労働科学研究班と日本家族計画協会が少子化みたいな問題に絡め、さらに、夫婦のコミュニケーションみたいな話に持っていくというお話もできそうではある。
 が、そういえば、先週まで週刊文春で三回シリーズで「中高年の性生活をまじめに考える」という特集をやっていて、一応全部読んだのだが、これも関連して気になった。
 率直に言うと、このシリーズの元になる調査というのがわけのわからないシロモノだったのだが、それでも、この調査では中高年だとセックスレスが55%とかある。基本的なところで統計にあまり信頼が置けそうにないのだが、大筋で言うなら、デュレックス社調査をさらに推し進めたような感じにはなっていた。気になるのは、この調査では、セックスレス夫婦でも中高年の場合は結婚の満足度が高いという結果にはなっていたことだ。そうなのだろうとも思うし、それの意味について、あるいは、やりまくりのグルーバル・スタンダードから見るとどういう像になるのだろうか。
 いずれにせよ、日本のこの分野の状況というのはそういうもので、なのでそれが日本の文化だと言えないこともない。だが、どうもこうした調査からは見えない重要な要素がありそうだと気になる。なんとなく思うこともあるのだが、そのあたりを書くとまずい雰囲気になるかもなので、別途なにか数値的に見える兆候があったら、また考えてみたい。

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